ようやく公示日だ、4年前の郵政選挙を回顧して見た

 4年前には、小泉総理の「郵政民営化に賛成ならば自民党公明党に投票してくれ」と絶叫していた姿が蘇えって来る。結果自民党公明党の与党で3分の2を超えるという歴史的な地滑り的大勝利を収めた。今度の選挙はその時と全く逆の「政権交代」選挙に変わり、55年体制の終焉も現実のものとなった感がある。
 そこで、改めて4年前に戻ってみると特異な現象がみられた。それは、小泉総理が郵政民営化に反対した者に送った刺客と、比例区の名簿人数だ。刺客は大半が比例区で救われたが、何と比例区はあまりの大勝で名簿人数が足りなかった事だ。こんな事は比例代表並立制になって前代未聞の事だった。その時の1回生の当選者達がいわゆる小泉チルドレンと言われる人達である。そう言う過程で当選したこの小泉チルドレン達は実際、政治音痴、選挙音痴の候補者だらけであったため、郵政反対議員の復帰との兼ね合いで、今後どうなりどう対処されるのかが1番の懸案事項であり、今度の選挙で現実問題となり、この小泉チルドレンが今どうなったのか調べてみたので紹介したい。
 この小泉チルドレン達は全部で83人で、不祥事で辞職した者1人、市長に転出した者1人、市長選に出て落選した者2人、離党した者1人、離党し無所属で立候補する者1人、離党しみんなの党で立候補する者1人、立候補しない者2人、選挙区で立候補する者41人、比例区で立候補する者7人、の合計83人である。選挙区と比例区で立候補する者49人の内訳は町村派13人、津島派9人、古賀派9人、麻生派6人、山崎派5人、伊吹派3人、二階派3人、高村派2人、無派閥24人と言う内訳になる。
 今度の選挙のこの小泉チルドレン達の巷での当落予想は、良くて1桁、悪くすれば全滅である。皆さん解る通りに小泉チルドレン達は、申し訳ないが議員としての「資質」に欠ける方々が大半に見受けられる。
 私は当時の民意の結果だったから黙っていたが、中には小泉チルドレンの唯一の本業であるはずの郵政民営化関連法案審議中の国会をサボって、九州で料理の講演会を開いていたという御仁もいらっしゃったと聞くに及び、議員1人に年間1億円かかるのなら苦しんでいる人の生活保護や失業保険、年金に回して欲しいと何度思ったか。
 今度の選挙は正真正銘の政権選択選挙です。私は過去に照らして私達の税金が、二度と無駄になることの無い選択をしたいものだと考えます。