自身が総理大臣になった場合に目指す日本の姿について、さまざまな観点から持論を記述している。総裁選に向けた事実上の政策集となっているが、野田氏自身は20人の推薦人集めが難航しており、総裁選で実際に本に記した政策をお披露目できるかどうかは、まだ不透明だ。
野田氏は著書の中で、首相になった場合に目指すものとして、ダイバーシティ(多様性)、インクルージョン(全員参加)、サスティナブル(持続可能)の3つを挙げ、「2040年までを見据えた政策を進め、『世界標準の国』を目指します」と主張。「多様なみんなが活躍する時代に」と記した上で、自民党内には女性の社会進出に否定的な意見が依然あるとして、「ダイバーシティは否定できない流れだということを分かってほしい」とも、訴えている。
また、安倍晋三首相について「政治への基本的なスタンスが違うとも感じている」と明確に記し、「その点を明確にして、総裁選を通してみなさんのお考えをうかがってみたい」と、出馬への意欲をにじませている。総裁選の候補に「女性がいるのが普通になるべきだと思います」とも指摘。アベノミクスからの転換も主張している。
長年親交がある作家林真理子さんとの対談も収録され、「一強とかいわれているけど、若い政治家たちには小さくまとまってほしくない」「革命を起こすくらいの気概がないと」などと述べている。
野田氏は前回15年の総裁選でも出馬を模索したが、最終的に推薦人が集められず、出馬を断念。安倍首相が無投票で再選された。
拙ブログ記事テーマは多分に私的感情が入り過ぎてるが、あながち的外れでも無いとの自負もある。恐らくこの状況では野田聖子さん総裁選に出るものと私は考える。
政治的に考えれば今回秋の自民党総裁選、現職安倍総理と石破元幹事長の一騎打ちの様相だが現職安倍総理の完勝、これが下馬評でもある。現職安倍総理は三選間違いなしではあるが、現職総裁としてそれなりの結果で勝つのが求められている。石橋を渡ってでも完勝しなければ体面が持たないのである。そこで考えられるのが、第三の候補者を出し、票を分散させ完勝へ導く、これが菅官房の考えそうな策略である。二十人の推薦の足りないのには無所属の菅グループの人員を貸せば済む。恐らくこんなシナリオだろうと思われる。安倍首相の出身派閥の議員でさえも、地元に帰れば安倍政権の強権政治を咎められ、尚且つ憲法改正、特に9条改正には慎重な地元選挙民が多いのである。総裁選は無記名投票である。思うにそんな考えの細田派議員からの造反がある程度あると私は思って居る。そんな状況を考えれば決して安倍首相は完勝には程遠く、私は辛勝と見る。