安倍政権の内閣支持率が時事通信の世論調査で2割台まで落ち込み、世論の「安倍離れ」が鮮明になった。安倍晋三首相の求心力が低下するのは避けられない情勢で、政権運営は厳しさを増している。政府・自民党内には、内閣改造による政権浮揚を期待する声もあるが、効果は不透明で危機感は強まるばかりだ。
◇非常事態
支持率が急落した背景には、学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画をめぐり、首相が疑念を払拭(ふっしょく)できていないことがある。調査結果では首相が説明責任を「果たしていない」との回答が79.9%に上った。公明党幹部は「首相への信頼が問題になっている」と解説する。
首相がそれまで拒否していた衆院予算委員会の閉会中審査に一転して応じたのも、追い込まれていることへの危機感の裏返しだ。ただ、自民党内には、「立て直せるか分からない」(ベテラン)と、一気に不透明感が増した政権の先行きを危惧する声が漏れる。
2006年に5割台の支持率でスタートした第1次政権は、相次ぐ閣僚辞任などの影響で支持率が20%台まで下落。07年の参院選敗北後、首相は退陣した。閣僚経験者の一人は「あの時の光景を今と重ねて見る人もいるだろう」と語る。
◇改造リスク
「国民の声として真摯(しんし)に受け止めたい」。菅義偉官房長官は14日の記者会見で、支持率が20%台に急落したことについて神妙にこう語った。首相は、8月上旬に内閣改造・自民党役員人事を行い局面転換を図りたい考え。だが、思惑通りに進む保証はない。
改造で首相は、政権の要である菅氏と麻生太郎副総理兼財務相を続投させる意向だが、自民党のある閣僚経験者は「骨格が変わらないなら、人心一新と受け止めてもらえない」と語る。幹部からは「内閣改造であぶれた人の不満が噴き出しかねない」との懸念も漏れる。
入閣した新閣僚からスキャンダルが飛び出せば「ご祝儀相場」の雰囲気も一気に吹き飛ぶ。改造はリスクと隣り合わせでもある。
◇漂う無党派層
一方、今回の世論調査では、「支持政党なし」と答えた無党派層が前月比4.5ポイント増の65.3%まで上昇、民進党など既存の野党が受け皿になり切れていない現状も浮き彫りになった。政党不信が広がっていると言え、小池百合子東京都知事が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」の国政進出にも関心が集まりそうだ。(2017/07/14-20:27)
ちょっと古い記事だが、支持率の低下が顕著だ。「森友・加計学園問題」では安倍首相、頭の中がかなり混乱していると思われる。それは余りにも事実を曲げて答弁したがため、時系列的に整合性が取れなくなっているようだ。どうして最初からそれぞれの理事長から頼まれたが、役人からダメと言われて結果的にやらなかったとでも言っておけば、そんなに問題にならなかったものを。それを気をまわし過ぎて、まずいと思われる個所をウソついたがためにっちもさっちもいかなくなってしまった。そんな感がしてならない。と言う事はいくらかでも安倍首相頼まれた事をしたがためにウソつかざるを得なかったと言う事になる。もっともそれが真実であろう。大体あれだけ気の許した友と言う人間だ、頼まれないと言う事がそもそもおかしい事だからである。私的には権力者には必ずある事だ、隠す必要等ないのに何に気を遣ったのか。この世に完全な人間等いないのが当たり前だ。とにかく安倍首相と言う人間は全て100%自分の物にしなければできない人間らしい。そこか今回間違った謂れと言えよう。