クマ出没の危険性の看板設置の予算が間に合わないため自費決済した福島県職員の処分に驚く

 福島県は13日、自然保護課の40代の男性職員が昨年度、クマの被害防止用の注意看板を業者に発注する際に、計20枚(約29万円相当)を自費で購入していたと発表した。県内でクマの出没が相次いで発注を急ぐあまり、本来は必要な上司の決裁を待っていられなかったという。県は内規違反があったとして職員の処分を検討している。
 県によると、昨年9月上旬、複数の自治体から「看板の設置場所を増やしたい」と要望があり、男性職員が福島市内の業者から購入する手続きを進めていた。だが、上司から契約に関する書類に不備があると指摘され、修正するよう指示を受けた。
 男性職員は、物品の購入業務に不慣れで他の業務も多忙だったため、修正できないまま時間が過ぎ、業者から支払いを請求された。クマが冬眠する前に看板を設置したいと考え、個人で代金を負担してしまったという。
 今月になり、看板の自費購入が発覚。今後、県費で業者に支払いをした後、既払い金は業者から職員に返金される。現在、職員は他部署に異動している。
 県内で昨年1年間のクマの目撃件数は前年の2倍にあたる400件。けが人は7人に上った。【宮崎稔樹】
 
 
これ「<福島県>決裁待てず…熊注意看板を自費購入 職員処分検討」と題した毎日新聞 4/14() 8:15の配信記事である。
 
 
やはりお役所である。
このネットの速度の時代、民間でもボトムアップ、ボトムダウンがもう常識の時代に、少し遅すぎる。しかも事は急を要するから必要に迫られ、しょうがなくやった事に対し処分とは、やはり私が言うように、責任を回避するための処分としか思えない。
私は公務員の定義を下記のように定めている。
「公務員とは与えられた仕事は忠実にこなし、決して前例を作らず、前例を踏襲し、責任と言う言葉に異常に反応し、その回避には天文学的才能を発揮する人種である。」と定めている。
これに沿って考えれば、この職員が行なった行為は、時のルールや取り決めに違反しており、例え良かれと思いやった行為でも、職務の範囲を逸脱しており、この職員の属している係の最高責任者の責任は免れないと言う事になろう。本当に公務員と言う人種は我々民間人においては理解の出来ない人種である。