森友学園の国有地格安取得問題 官邸は偽証罪で告発も視野にの報に「殿ご乱心」か?

◆秘書がすべてやったことに!?
 今、世間を賑わしている森友学園への国有地払い下げ問題。安倍首相と思想信条を共にする森友学園に向けて、国有地が不当に安い価格で売却された真相の究明を期待したい。
 安倍首相は「私も妻も一切この認可にも、あるいは、この国有地の払い下げにも関係ない。私や妻が関係していたということになれば、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということははっきりと申し上げておきたい」と言い切っている。
 疑惑の追及で開かれた323日の国会証人喚問で、森友学園籠池泰典氏は、安倍首相の妻の昭恵夫人が元秘書(経産省からの出向)のT氏に指示して、国有地を巡る対応をさせていたと述べた。ところが翌日24日に菅義偉官房長官は、昭恵夫人はまったく関知せず、秘書のT氏が勝手にやったことであるとの見解を言ってのけた。
 首相や夫人の関与がないものとするために、秘書にすべての責任を押しつけたのだ。どう考えてもオカシイ。恐ろしいほどの詭弁だ。これは国家による一個人へのパワハラであり、イジメである。
 
昭恵夫人と元秘書のT氏の関係は「信頼し合う友人」のようだった
 実は昭恵夫人は、私の経営する小さなBarに何度となく来店されている。その折、秘書(当時)のT氏も同行されて一緒に楽しく和気あいあいと飲食したこともある。一般に国会議員の「秘書」というと政策アドバイザー的なイメージもあるが、T氏を含む昭恵夫人付の秘書の方々は、昭恵夫人の周辺サポート的な存在であって、国会議員の秘書とはまるで違う種類のものだ。みなとても素直で、素朴な女性ばかりである。
 昭恵夫人T氏はファーストレディと秘書の上下関係というより、信頼し合う友人のように、互いに心を開いて話し合える間柄だった。ある雑誌の特集で、私が昭恵氏にインタビューの聞き手としてお会いすることがあった折も、安倍政権に批判的なことを言う私を、昭恵氏もT氏も屈託のない笑顔で迎えてくれた。
 またその段取りについても、T氏は丁寧で誠実な対応をしてくださった。そんな経緯から、T氏については明るく真面目で誠実な女性であるという印象が残っている。その彼女が、職責的にもお人柄的にも、安倍首相や昭恵夫人の指示や意向なしに、国有地払い下げに関われるわけがない。
 
◆突然、大事件の汚名を一人で着せられた気持ちは……。
 突然、政府という権力にこれだけの大事件の汚名を一人で着せられたT氏は、さぞ悔しくやるせないだろう。彼女はさまざまな上からの指示に忠実に誠実に丁寧に職務を遂行しただけだ。彼女が省庁で今後も働いてゆく以上、心の奥に真実を封印し、内なる絶望と世間からの白い目にさらされながら、生き抜いてゆかねばならない。これからの人生を翻弄されてしまうにちがいない。
 昭恵夫人の秘書だったT氏にこの記事は届くだろうか。責任を負わなければならないのが誰か、卑怯な人間が誰かは、わかる人にはわかっている。国民のおおかたはわかっている。理不尽な責任を負わされてしまったが、あなたは一人ではない。生きる道は、今いる職場だけでもない。もし省庁の中で働くことに限界が来たとき、私を覚えていてくださるなら、いずれ訪ねてきてほしい。
 昭恵さん、もし私のこの記事を読むことがあるなら、何かを感じることでしょう。
 お立場はわかります。そして昭恵さん自身が本当に辛い立場になっていることもわかっています。
 私が書いたことは間違っているかもしれません。
 でもどうであれ、首相も官房長官も、そしてそれに準じて昭恵さんも、Tさんを見捨てて利用したことは明らかです。昭恵さんが彼女の汚名を晴らさない限り、真実をきちんと語らない限り、彼女の人生を翻弄してゆくでしょう。
 そして、昭恵さん自身がずっと苦しんでゆくことになるでしょう。
 
<文/髙坂勝>
1970年生まれ。30歳で大手企業を退社、1人で営む小さなオーガニックバーを12年前に開店。『次の時代を、先に生きる~まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ』(ワニブックス)を1026日に上梓。 ハーバー・ビジネス・オンライン
 
 
これ『昭恵夫人と秘書T氏双方を知るバー店主が激白。「上司に責任を押しつけられた、元首相夫人付秘書T氏のこと」』と題したHARBOR BUSINESS Online 3/28() 16:20の配信記事である。
 
 
考えてみれば宮仕えと言うものは何故にこうも哀れなのだろうか。表を歩く権力者に常に付き添い、時にはその権力者である主人の後始末も負わなければならない、非常に辛い職業なのだろう。これを思うとき私はふと戦国時代の殿さまの側近を思い出した。常に主人の先頭やしんがりを務め、事ある時には主人の盾となって主人を死守しなければならない。戦国時代ならいざ知らず、現世は平成である。今もあるんだと思うと何か寂しい気がする。何故なら戦国は主人を思う自己の意思で望んだが、このTさん=谷 査恵子(たに さえこ)さん(現時点では発表されている)は悲しいかな首相官邸に身代りにされている。現代であっても昔みたいに、秘書が秘書がと全て主人は関知せず、秘書が勝手にやったと言う事か。谷さんも哀れな人である。だが自民もバカなものである。偽証罪で告発するなら、さすがの籠池元理事長相手がそうならと全てを話すし、裏事情も厭わないだろう。そうなれば同業者誼を感じる愛媛県加計学園今治市から36億7500万円の無償譲渡案件の事のさわりまで出すかも知れない。8億円とは比べられない大型疑獄である。何故官邸が多大なリスクを負ってまでこの問題事件の告発をするのか。それは首相の言った唯一の言葉「関係してたら総理も議員も辞める云々」の正当化のためか?菅官房も耄碌(もうろく)したもんだ。奢り独裁の最後のあがきか。