秋田犬「ゆめ」をだしに日ロ首脳会談を仕組んだ安倍首相、首脳会談を設ければ設けるほどロシアの思うつぼである

 たかが犬、されど犬なのである。一連の日露交渉で、注目されたのは、プーチン大統領に贈られていた秋田犬ゆめのお婿さん問題。今回、ロシアに打診するも、あえなく断られてしまった。そこに彼らの打算が透けて見えて……。
 そもそも、ゆめを秋田県知事がプーチン大統領に贈呈したのは2012年のこと。東日本大震災の爪痕が色濃く残る時期であった。秋田犬保存会の幹部が言う。
「震災の支援でお世話になったお礼でした。さらに今回、日露首脳会談で来日される折、旦那になれる雄犬を贈ろうと考えたのです」
 さる1121日、保存会会長を務める日本維新の会、遠藤敬衆院議員が萩生田光一官房副長官に申し入れを行っている。官邸関係者が後を継ぐ。
「官邸はロシアとの交渉に乗り出しました。その後、25日に、大統領府から外務省に“どんな犬が用意できるのか”と問い合わせがあったのです。遠藤さんは“ご希望に沿いますよ”と答え、期待が膨らみました」
 大統領は犬好きで知られ、最近ではゆめがプーチンと戯れる写真も公表された。だが、肝心の会談に“婿”の姿はなかった。128日、ロシアから断りの連絡が入っていたのだ。実際に贈った双方の首脳のプレゼントと言えば、
「日本はロシアに『プチャーチン来航図』の複製画を贈りました。19世紀、帝政ロシアの提督が日本で津波に巻き込まれ、日本人と船を建造した様子を描いたものです。一方のロシアは、伝統的な湯沸かし器、サモワールを用意しました」(同)
 国際問題研究家の瀧澤一郎氏は、「日本は日露友好の証という意味を込めているのでしょう。サモワール1870年製のアンティーク。貴族の家には必ずあり、ロシアでは珍重される富の象徴です。しかし、そこにメッセージはありません。思い入れの深さという点で差を感じますね」“秋田犬拒否事件”の裏にも思惑が見て取れるという。先の官邸関係者が明かす。
「実は、“今回は断るけれども、話を立ち消えにはしないでほしい”という、大統領府から日本政府へのメッセージがあったのです」
 つまり、プーチンも、まんざらではなかったということだ。
「直前、ロシアは領土交渉に何の進展もさせないつもりでいた。ですから犬を受け取ることで、友好ムードが演出されるのを嫌ったのです。また、断ることで格上であると印象づけることもできます」(同)
 瀧澤氏も指摘する。
2匹も犬を貰えば、日本のおもてなし外交に巻き込まれる。大統領の警戒心を感じますね」
 1匹の犬の行方が会談の結果を物語っていたのだ。
 
これ『特集「元KGBプーチン』大統領に期待する方が大間違い! 新聞が書かない『おそロシア首脳会談』7つの不審」より』と題した「週刊新潮20161229日・201715日新年特大号の掲載記事である。
 
 
やはりロシアのプーチンは一枚上手だった。経済的には日本の風下ロシア、史上に名と対米トランプ次期米大統領との主導しかない安倍晋三にとっての弱みをしっかりと見極めて、北方領土を高く売りつけたいロシア、そして金の生る木の日本と言う国を、手玉に取り今後益々それが顕著になろう。日本政府はどだい最初から間違ってしまったのである。これで北方領土はロシアと言う国が存在する限り永久に還っては来ないだろう。それが昔からのソ連=ロシアと言うズルイ国なのだ。
本当に北方領土を還してほしいなら、手段を択ばず、安倍首相が外遊してばらまいているカネを一年休んででもよい、それでロシアから北方領土を買った方がまだマシである。もっともメンツに拘る安倍と菅だやる訳無いか。