最近平気で嘘つく安倍首相を作家・適菜 収(てきな・おさむ)が紐解く

なぜ国民はここまで嘘ばかりをつかれて平気でいられるのか? 
安倍晋三は「TPPは断固反対!」と言っていた。
2012衆院選自民党マニフェスト、そして選挙ポスターにもそう書かれていた。
なのに安倍晋三は「TPP断固反対と言ったことは、1回も、ただの1回も言ったことはございませんから。」と平気で嘘をつく。
また、20161017日には安倍は「我が党においては(1955年の)結党以来、強行採決しようと考えたことはない」と国会答弁。
その舌の根も乾かぬうちに、114日に衆院TPP特別委員会でTPP承認案がまさに「強行採決」された。2015716日に安全保障関連法が「違憲」と言われつつも強行採決されたのは記憶に新しい。
なのに、安倍晋三という男は「嘘を平気でつく」ことができる。
それは一体なぜなのか? 
そしてここまで国民が愚弄されているにも関わらず、安倍政権の支持率が依然として高いのはなぜなのか? 
作家・哲学者の適菜収氏がこの2つの謎を解き明かした書『安倍でもわかる政治思想入門』を発売する。
「政治家の条件とは」「言葉のもつ信頼性とは」
この大事な問いを意識することなく政治家になってしまい、政治家を続ける安倍晋三の正体を暴いた書だ。
その前に、「そもそも政治家の条件とは」何かを適菜収氏に語ってもらった。
 政治とはなにか? 
 それは国を治めるということです。
 権力を動かすということです。
 権力の動かし方を間違えると、大変なことになります。
 戦争になったり、国が貧乏になったり、社会が混乱する。
 だから政治家の責任は重大です。
 私は必ずしも政治家に歴史や経済、文化に関わる高度な知識が必要だとは思いません。
 政治家には判断能力があればいい。
 判断の基盤となるのは、常識です。それと人間を知ることです。
 とくに議会主義を採用しているわが国においては、フェアな議論を行うことができる人間が求められます。
 もっと言えば、普通の人間であればいい。
 きちんと挨拶ができる、人の話をきちんと聞く、お行儀よく食事をする。
それと、小中学校の社会科の授業で習う程度の知識があれば十分です。
 でも、この程度のハードルさえクリアできない人たちがいる。
 1945年7月26日、アメリカ合衆国大統領、イギリス首相、中華民国主席の名において大日本帝国ポツダム宣言が突きつけられます。
 8月6日にはアメリカ軍により広島に、8月9日には長崎に原子爆弾が投下される。
 そして8月15日、玉音放送により、日本の降伏が国民に公表されます。
 義務教育で習う、一般常識です。
 しかし、本文でも述べるように、「ポツダム宣言というのは、米国が原子爆弾を二発も落として日本に大変な惨状を与えた後、『どうだ』とばかり(に)たたきつけたものだ」などと語るような人間が政治家をやっている。そして、不幸と間違いが重なれば総理大臣にまで上り詰めてしまう。
 これは危険です。
 2010年8月19日、総理大臣の菅直人は「昨日事前に予習しましたら(防衛)大臣は自衛官ではないんだそうですね」「改めて法律を調べてみたら(総理大臣は)自衛隊に対する最高の指揮監督権を有すると規定されている」と発言。文民統制も自分が自衛隊の指揮権を持っていることも知らずに総理大臣をやっていたわけです。アメリカやロシアの大統領が、自分が軍隊のトップであることを知らなかったら、世界は一瞬でひっくり返る。
 2016年5月16日、総理大臣の安倍晋三は、他党の議員を「勉強不足」と罵倒しながら、「私は立法府の長」と発言。
 自分の権限を知らない人間が、わが国では権力を動かしている。
 世界はすでにひっくり返っています。
 本書の目的は、安倍個人をバカにしたり揶揄することではありません。
 たしかに安倍には基礎的な素養はないが、そこを指摘して溜飲を下げていても仕方がない。
 病んでいるのは、ああいうものを増長させたわれわれの社会です。
 本書では現在のわが国が抱える問題をあぶり出すために、安倍の発言を検証していく。
 ドイツの哲学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(1844~1900年)は言います。
「ただ私は個人を強力な拡大鏡として利用するだけだ。危機状況というものは広く行きわたっていてもこっそりしのび歩くのでなかなかつかまらない。ところが個人という拡大鏡を使うとこれがよく見えて来るのである」(『この人を見よ』)
「またこれと同じ意味において私はヴァーグナーを攻撃した。もっと正確に言うと、すれっからしの人を豊かな人と取り違え、もうろくした老いぼれを偉人と取り違えているドイツ『文化』の虚偽、その本能-雑種性を私は攻撃した」(同前) 安倍という個人を通して見えてくるものはなにか? 
 われわれはその「虚偽」を直視する責任がある。
 
 著者略歴
適菜 収(てきな・おさむ)
1975山梨県生まれ。作家。哲学者。ニーチェの代表作『アンチ・クリスト』を現代語訳にした『キリスト教邪教です!』、『ゲーテの警告日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告保守を偽装するB層の害毒』(以上、講談社+α新書)、『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+α文庫)、『日本を救うC層の研究』、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(以上、講談社)、『死ぬ前に後悔しない読書術』(KKベストセラーズ)、『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)など著書多数。最新刊『安倍でもわかる政治思想入門』(KKベストセラーズ)が1116日に発売決定。
 
 
これ『安倍晋三はなぜ平気で嘘をつけるのか。安倍政権に巣食う諸悪の根源を暴く。「政治家の条件とは」「言葉の信頼性とは」』と題したBESTTIMES 11/12() 8:00作家・哲学者 適菜収(てきな・おさむ)さんの記事の配信である。
 
 
初めに私は安倍首相を筆頭に、国会議員を政治家とは一度も思った事が無い。生意気なヤツだとお思いになるかも知れません。私は以前より何度となくこの拙ブログで政治家を政治屋と言って来た。何故か。自分たちが率先して立法府で決めた「政治資金規正法」を一つも守れない者には政治を司る資格等無いと思ってるからである。しかも自分の事を政治家と気安く呼ぶ事さえ当たり前と思ってる者を私は「政治家」とは恥ずかしくて言えない。彼らには「政治家」どころか「政治屋」がもっともふさわしいとさえ思ってる。
 話を戻せば、戦前の政治を司った人たちに比べれば、現在の政治屋は余りにも程度が低いし、酷過ぎる。だから私はこんな連中には歳費を含め一人当たり1億円もの我々の血税をつぎ込む事には我慢がならない。だから私はこんないい加減な議員連中はこんなに要らず、今の一割で十分と思ってる。その削減された議員の数に見合うカネは今後に増える、社会保障費に充当した方がどれだけ国民のためになるか知れたもので無い事を、声を大にして叫びたい。良く安倍首相はしゃぁしゃぁとこんな嘘顔色も変えずに恥ずかしくなく言えるのか。恐らく国民を人間とは思っていないのだろう。自分と違う意見を聞くとき、少し顔を崩し笑った顔になる。あの時の顔は完全に相手をバカにしてる顔である。私はあれを見る時無性に、この男が大嫌いになる。