相模原市の障害者施設で起こった殺人事件の犯人は、その被害者家族に怨まれているのだろうか? それより介護制への形を変えた挑戦に思える

 相模原市の障害者施設で19人が死亡し、26人が重軽傷を負った襲撃事件では、被害者の首や顔に刃物の傷が集中していた。発見時、寝たままの姿で大量出血で亡くなった人は多く、植松聖容疑者(26)が強固な殺意を持って刺した状況がうかがえる。実態解明に向け、現場では県警が27日朝も遺留物などの捜査を急ぎ、病院は24時間態勢で負傷者の治療にあたった。
 「部屋に入って電気をつけた目の前の状況に驚いた。足がすくむというより、とにかく早く対応しなければと無我夢中だった」。現場となった「津久井やまゆり園」で救急活動に携わった津久井消防署の隊員は、凄惨な犯行現場の状況を振り返る。
 犯行時間は26日午前2時ごろからの45分ほどとされる。犠牲者の多くは就寝中で防御する間もなく襲われたとみられ、救急隊による発見時もベッドに横たわったままの人が大半だった。
 ほとんどが首や頭など上半身に深い傷を負って大量に出血。流れ出た血は床に達し、施設の東棟から西棟へと移動した植松容疑者の行動が足跡の血痕で分かるほどだった。
 
 捜査関係者によると、植松容疑者は「施設の敷地裏側から侵入した」という趣旨の供述をしている。正門を避け、人目に付くのを防ぐ狙いだったとみられ、神奈川県警津久井署捜査本部が侵入経路の特定を進めている。
 施設近くの防犯カメラには26日午前2時ごろ、同容疑者とみられる人物が車を乗り付け、荷物をトランクから出して施設へ向かう姿が映っていた。その後、入所者が暮らす東棟1階の窓ガラスを割って侵入したとみられる。
 やまゆり園の周辺では、事件発生から1日たった27日朝も遺留物の捜索などが続いた。容疑者は職員を結束バンドで縛ったとみられる。近隣の路上には白っぽい結束バンドが落ちており、手袋をはめた捜査員が慎重な手つきで拾い集めていた。
 施設出入り口付近には規制線が張り巡らされ、建物の一部にはブルーシートがかけられたまま。花束を持って施設に入る人の姿も見られた。現場近くに20年以上住む無職男性(82)は「事件らしい事件は聞いたことがないほど平和な街。一日も早く元の平穏を取り戻してほしい」と願った。
 負傷者は神奈川県や東京都の6病院に搬送され、治療を受けている。相模原市南区北里大学病院には27日午前で2040代の男性6人が集中治療室や救急病棟に入院中。病院の担当者は「全員、命に別条はないものの、急な容体の変化に備えて20人以上の医師が24時間態勢で治療にあたっている」と話した。
 
 
 この手紙を手にとって頂き本当にありがとうございます。
 私は障害者総勢470名を抹殺することができます。

 常軌を逸する発言であることは重々理解しております。しかし、保護者の疲れきった表情、施設で働いている職員の生気の欠けた瞳、日本国と世界の為(ため)と思い、居ても立っても居られずに本日行動に移した次第であります。

 理由は世界経済の活性化、本格的な第三次世界大戦を未然に防ぐことができるかもしれないと考えたからです。

 私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活、及び社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です。

 重複障害者に対する命のあり方は未(いま)だに答えが見つかっていない所だと考えました。障害者は不幸を作ることしかできません。

 今こそ革命を行い、全人類の為に必要不可欠である辛(つら)い決断をする時だと考えます。日本国が大きな第一歩を踏み出すのです。

 世界を担う大島理森様のお力で世界をより良い方向に進めて頂けないでしょうか。是非、安倍晋三様のお耳に伝えて頂ければと思います。

 私が人類の為にできることを真剣に考えた答えでございます。
 衆議院議長大島理森様、どうか愛する日本国、全人類の為にお力添え頂けないでしょうか。何卒よろしくお願い致します。
 
    文責 植松 聖
 
 作戦内容
 職員の少ない夜勤に決行致します。
 重複障害者が多く在籍している2つの園を標的とします。
 見守り職員は結束バンドで見動き、外部との連絡をとれなくします。
 職員は絶体に傷つけず、速やかに作戦を実行します。
 2つの園260名を抹殺した後は自首します。
 作戦を実行するに私からはいくつかのご要望がございます。
 逮捕後の監禁は最長で2年までとし、その後は自由な人生を送らせて下さい。心神喪失による無罪。
 新しい名前(伊黒崇)本籍、運転免許証等の生活に必要な書類。
 美容整形による一般社会への擬態。
 金銭的支援5億円。
 これらを確約して頂ければと考えております。
 ご決断頂ければ、いつでも作戦を実行致します。
 日本国と世界平和の為に、何卒(なにとぞ)よろしくお願い致します。
 想像を絶する激務の中大変恐縮ではございますが、安倍晋三様にご相談頂けることを切に願っております。
 
植松聖
 
 (住所、電話番号=略)
 
 かながわ共同会職員
 
 
これが 相模原市知的障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が死亡するなどし、植松聖容疑者(26)が殺人未遂容疑などで逮捕された事件で、植松容疑者とみられる男が大島理森衆院議長に渡そうとしていた手紙詳報である。(原文のまま)。
 
 
私はこの文を見て、狂ってはいるが、作戦通り実行したところがこの男の凄さである。
何かに取りつかれていたように感じる。確かにこの男残忍な、何の感情も無い夢遊病者のようにして居ながら、しっかりとある事を見つめていたように思える。これは言ってはいけない事だとは重々承知しているし、被害者の家族には何と言って良いのかお悔やみの言葉もないが、重度の精神障害と言えば、家族の方々のお苦しみは筆舌し難いが、犯人の彼がその苦しんでいる家族の方々の意を汲み、常々思っていた「患者の安楽死」を彼が実践したともとれなくはないのではと私は考えている。私も10年ほど前に脳出血を患い、家族にはかなりの迷惑をかけて来たし、また時折、何で生き返ったのだろうか、家族に迷惑を掛けないで、あのまま三途の川を渡っていたらと思う事しばしばだった事も確かである。
 最近私の友人が頸椎損傷のため半身不随に陥って早3年の者が居る。殆ど動けず寝たっきりである。その奥方の看護看病を見てると本当に言葉には出来ないつらさである。寝たっきりのまま生きて何になるのだとの、この友人との二人っきりの会話もあった。私もリハビリの最中に色んな病院のお世話になってみて、我々身障者が健常者である家族にどれほど面倒やら精神的苦痛を与えて来たか良く解っているからこそ、この憎らしい犯人の気持ちがと、被害者の家族の苦痛から解き放たれたとの気持ちがかすかにではあるが解る気持ちが、自分ながら、自分の気持ちを責めながらどこかホッとした気持ちが頭から取れないのである。もう一度言う、この男に殺された被害者家族もどこかに、ホッとした気持ちあったのではと思う私は被害者の家族のに責められるだろうか。この犯人の「患者の安楽死」を訴える気持ちが私は何故か介護制への形を変えた国への挑戦に思えてならないのである。