フジテレビドラマ「OUR HOUSE(アワーハウス)」燦燦たる結果 ドラマ作りはやめた方が良いのでは?

 417日に放送されたドラマ「OUR HOUSE(アワーハウス)」(フジテレビ系)の第1話が、平均視聴率4.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録したことが明らかになった。かつて爆死したドラマ「HEAT」(カンテレ制作・フジテレビ系)を下回る衝撃の結果に、史上最低記録の更新、早期打ち切りの可能性も取り沙汰されている。
 
■話題のキャスト勢揃いも視聴者に響かず?
 今回、フジテレビは3年ぶりに日曜夜9時の枠でドラマを復活させ、本作をスタートした。しかし、近年この枠は、数々の話題作を世に送り出してきたTBSの主戦場。TBSは今回も嵐の松本潤32)が主演のドラマ「99.9―刑事専門弁護士―」(TBS系) をスタートさせ、視聴率15.5%を叩きだして好調な滑り出しを見せている。
 一方の「OUR HOUSE」は、NHKの朝の連続テレビ小説「マッサン」で人気を博したシャーロット・ケイト・フォックス(30)や山本耕史39)、人気子役の芦田愛菜11)ら話題のキャストを起用したが、視聴率は4.8%と振るわなかった。
 同放送時間帯で全局中最低という結果に、視聴者の間で「シャーロットが旬を過ぎた」「芦田の演技に他がついていけていない」など様々な意見が飛び交うのみならず、多くのメディアが本作の大不振をこぞって取り上げている。
「まさに“話題重視のフジ”を“実力のTBS”が返り討ちにした格好です。『OUR HOUSE』はキャスト陣がなごやかな雰囲気ですが、結果がこれですから残念ですね。『99.9』が3倍の視聴率を記録しているんですから、『ドラマは数字が取れない』なんて言い訳は通用しないでしょう」(報道関係者)
OUR HOUSE」の悪夢はまだ始まったばかり。4.8%という視聴率は、初回放送で6.6%、全話平均で4.12%を記録したあのAKIRA34)主演の爆死ドラマ「HEAT」を下回る数字。これが続けば、早期打ち切りの選択肢が現実味を帯びてくるだろう。
「『OUR HOUSE』はまず演者のセリフに難を感じます。シャーロットを中心に英語のセリフを時折差し込みますが、日本語訳がなくて不親切。カンタンな英語とはいえ、語学が苦手な方や高齢者を置いてけぼりにしかねません。さらに、平成生まれの芦田に『うっかり八兵衛』なんてセリフを言わせる始末。古めかしさを感じさせます」(前出・関係者)
 ちなみに今回脚本を担当しているのは、「101回目のプロポーズ」(フジテレビ系)や「愛という名のもとに」(フジテレビ系)、「ひとつ屋根の下」(フジテレビ系)など名ドラマを生み出してきた野島伸司53)。演出は「東京ラブストーリー」(フジテレビ系)や「ロングバケーション」(フジテレビ系)を手がけた永山耕三59)。そんなレジェンドの二人が手がけた第1話の低視聴率に、往年の視聴者からは驚きの声が出るばかりだ。
「キャスティングや山本と堀北真希27)をイメージさせる“恋愛0日婚”の設定などあけすけな話題作りはもちろん、視聴者の間で指摘される昭和ノリの演出が気にかかります。また芦田とシャーロットの料理対決時にはなぜか、分量まで記して二人の料理のレシピを紹介し、いざ家族が食べるシーンになるとバラエティ番組のような“勝ち点”を表示するナゾ演出もありました。どこまでが野島さんの脚本どおりか分かりませんが、これだけ呆れる演出が続けば視聴者も興ざめするでしょう。視聴率がもっと下がる可能性を十分はらんでいます」(前出・関係者)
OUR HOUSE」第2話は、伴奏太(山本)の次男・新太郎(寺田心7)が、仮病で学校をズル休みする。そこでアリス(シャーロット)と桜子(芦田)が、新太郎が学校を休んだ真相を確かめるべく立ち上がる。初回が大火事となったが、一家離散を早めないために今後どんな対策を打ち出していくのだろうか……?
文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
 
 
これ『早期打ち切りも?フジテレビ「OUR HOUSE」が視聴率4.8%の衝撃』と題したデイリーニュースオンライン4月20日803の記事である。
 
 
 他局で売れた俳優のキャラで稼げるほど今の放送局は甘くない。何故なら時代背景やそのキャストや話題性等総合的な点が視聴者の欲求に合致したからに他ならないのに、フジはそのキャラなら売れると思ったのか、それ程今のフジのプロデューサ機構は程度が落ちたのか。ドラマ作りは少し他局を見習った方が良い。いやその前に倒れるか。