山崎拓・元自民党副総裁が他党議員の政経パーティーで自民1党支配批判、野党にエール

 山崎拓・元自民党副総裁は9日、東京都内で開かれた民主党辻元清美衆院議員のパーティーに出席し「私も自民党の一員だが、自民1党支配は日本の民主主義にとって良くない。野党にもっとしっかりしてもらいたい」とエールを送った。
 同じ会場にいた岡田克也民主党代表に対しても「野党がばらばらでは力にならない。思い切ってまとまり、わが党に対抗してほしい」と語り掛け、野党勢力の結集を促した。
 
 
これ『自民・山崎元副総裁、野党にエール 「自民1党支配良くない」』と題した産経新聞12月9日2236の記事である。
 
 
 山崎拓・元自民党副総裁と言えば旧来の自民党の№2だった筈で、泣く子も黙る重鎮だった。その彼が現宰相の安倍政権を批判する何ぞタブーだった筈なのだが、現実に他党議員の政経パーティーで自党を批判し野党にエールを送る。これは何を意味するのか。正面から見れば、政治屋としての義憤を表した事だろうが。多分に自分らに出来なかった事をいとも簡単にやってのける安倍首相に対しての、やっかみがそうさせたと見て良いのだろう。いづれにしても旧来の自民党の手法が出来なくなってしまった表れとも言える。ある意味前進なのだが、政治屋の前に人間としての矜持の問題の様にも見える。