維新分裂=橋下新党伸び悩み 当たり前だ

 分裂状態に陥った維新の党の国会議員51人のうち、離党した橋下徹大阪市長が結成する新党に参加する意思を固めたのは12日現在で17人前後にとどまっていることが時事通信の取材で分かった。野党再編を志向して維新残留を希望しているのは20~25人程度。両勢力は態度未定の約10人の獲得を目指すが、中間派議員の中には「第三の道」を探る動きもある。
 維新の現有勢力は衆院40人、参院11人。橋下新党への参加組は馬場伸幸国対委員長ら大阪を地盤とする12人が中心だ。このほか、関西出身議員や片山虎之助前総務会長ら計5人程度が加わる見込みだ。馬場氏らは「20人超」を目標にしているが、達成の見通しは立っていない。
 中間派議員が橋下新党入りに二の足を踏んでいる要因はさまざまだ。大阪に縁のない議員は、新党名として「おおさか維新の会」が有力で、松井一郎大阪府知事や大阪系議員らが党運営を主導する「純化路線」が濃厚なことを敬遠。一方、引退表明したとはいえ知名度抜群の橋下氏に期待する議員は「橋下氏の国政進出の保証がない限り参加は難しい」と様子見だ。
 政党交付金をめぐる事情も橋下新党参加者の上積みを鈍らせている。橋下系勢力は維新執行部に対し、交付金を議員数に応じて配分できるよう維新の「分割」を求める考えだが、執行部側は応じない構え。松野頼久代表が8日に執行部から大阪系を排除する人事を行ったのもその布石と言える。維新に残留する江田憲司前代表は11日の会合で「協議離婚は絶対にさせない」と断言し、分割を拒否する意向を示した。
 こうした中、中間派のうち旧日本維新の会などの出身者で橋下氏に比較的近いとされる複数の議員は、当面は独自会派を結成して活動し、11月22日の大阪府・市ダブル首長選の結果を見極めてから進路を決めることも検討している。
 維新残留組は民主党や旧結いの党の出身者が中心。松野氏らは民主党との合流を視野に野党再編に前のめりの姿勢を示しているため、選挙区事情などから民主党と折り合いの悪い中間派議員は残留をためらっている。
 
 
これ「橋下新党伸び悩み=維新残留は半数うかがう」と題した時事ドットコム9月12日14:14の報道記事である。
 
 
 少なくとも橋下大阪市長はメッキ剥げてしまった。本人は未だ自分が立てば何とかの気持ちだろうが、現在はかなり状況が変わってきている。恐らく彼のディベート的論法に大阪府・市民は嫌気がさしてきたのではなかろうかと言うのが私の率直な感じ方である。彼が府知事に出て当選した時と状況はかなり違ってきている。彼の大阪の府と市に望む原則論理に、府・市民は飽き飽きしてきたのではと感じている。それが吹田市高槻市長選をはじめとする府下市長選でことごとく自公に敗れている事実が物語っている。ハッキリ言えば維新橋下神通力が無くなってしまったのである。これではいくら橋下さんが国政に出て大阪維新名乗っても、及び出ないと言う事の裏返しでもある。これに期待をかけて、橋下さんとの行動を共にとの大阪に参加する議員の心理が私には理解できないのである。でも私にとってそれはどうなろうが関係ないが、期を見る議員心理に陰りが出る位、議員のズル賢い性(しょう)も低下したのだろうか。