下村博文・文部科学相は１０日、閣議後の記者会見で、新国立競技場の計画について「（当初予定した総工費の）１３００億円がデザインする人に伝わっていたか。値段は値段、デザインはデザインということならば、ずさんだったことになる」と述べ、２０１２年の国際公募や選考の過程を検証する考えを示した。ほかの閣僚からも「デザインが決まったのは民主党政権時代」と、総工費膨張の原因を民主党に責任転嫁するような発言が相次いだ。
【迷走する新国立競技場】「聖地」が泣いている
実施計画で了承された建築家ザハ・ハディド氏の案は開閉式屋根を支える２本の巨大な弓状の構造物（キールアーチ）が特徴で、総工費をつり上げた。下村氏はハディド氏がデザインする際、当初予定していた総工費を「どの程度認識していたのか」と疑問を呈した。
安倍晋三首相は１０日の衆院平和安全法制特別委員会で「民主党政権時にザハ案でいくと決まったが、その後、検討を重ねる中で費用がかさんだ」と答弁。麻生太郎副総理兼財務相は会見で「建設費用が決まった経緯がよく分からない。（１２年当時の）野田内閣に聞いてください。政権交代のときに渡されただけで、我々は額も知らされていなかった」と述べた。【田原和宏】
普段より政治は「政治主導」が基本だと言いながら、このような時には他党に責任を転嫁してる。正に語るに落ちるとはこの事である。どうしてもそうだと思うのなら、何故２０２０年東京オリンピックが決まった時点で、政治が主導して、それを変えなかったのだ？自分を政治家（私はあなた方を政治家とは認めない、あなた方は政治屋以下だ）と思っていたのならどうして変えなかった？批判され指摘された今頃になってから、時の政権党民主党がやったから知らないなんぞ、自分を政治家と思うなら、絶対言ってはならない事である。これは正に、「政治は継続だ」との日本政治の良さを根底から覆す政治家にあるまじき行為であり恥ずかしい事とは思わないのか。逆に現在も「官僚主導」である事を告白して語るに落ちたと言う事である。これはその人の人間性が問われる恥ずかしい行為である。
