紛争中の2020年東京オリンピック主会場の国立競技場がようやく決まったがその経費大半がくじで調達だそうな、そこまでして必要か

 2020年東京オリンピックパラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場について、運営するJSC=日本スポーツ振興センターが開いた有識者による会議で、改築費は斬新なデザインにこだわるなどした結果、当初よりも900億円多い2520億円になることが決まりました。膨大な建設費に批判が集まるなか、5年後に向けた計画が進められることになりました。
 都内で開かれた有識者会議にはメンバー12人が出席しましたが、最初のデザイン案を決めた、審査委員会の委員長で建築家の安藤忠雄氏は欠席しました。
会議の中で、JSCは、新国立競技場について斬新なデザインの象徴となる「キール・アーチ」と呼ばれる弓の形をした柱を残して、開閉式の屋根の設置を先送りにし、観客席を一部着脱式にしたうえで、改築費を去年5月の基本設計からおよそ900億円増やして2520億円にすることを報告しました。
 増額分のうち、最も多いおよそ765億円は、「キール・アーチ」を造って設置するために必要な特殊な技術や資材のための経費などだということです。
 また、建設費に含まれていない、開閉式の屋根を大会後に設置したあとの収支計画も明らかにし、黒字の額は当初の10分の1ほどの年間3800万円にとどまりました。屋根の設置時期については明らかにしませんでした。
 このほか、維持費など改修費が完成後50年間で1046億円と去年の試算より400億円近く増えたことも明らかにしました。
 計画は全会一致で承認され、JSCは近く建設会社と契約を結ぶ予定で、膨れ上がった建設費に批判が集中するなか、5年後に向けて計画が進められることになりました。
新国立競技場の改築は、ことし10月に着工され、2019年5月の完成を目指します。

■過去の五輪スタジアムに比べ約5~8倍の費用
2520億円にも上る国立競技場の改築費は、過去のオリンピックのメインスタジアム建設費に比べて、およそ5倍から8倍と極めて高額になります。
ロンドン市役所や中国政府の資料によりますと、最近のオリンピックのメインスタジアムの建設費は、いずれも大会開催当時の為替レートの換算で、前回2012年のロンドン大会がおよそ530億円、2008年の北京大会はおよそ500億円となっています。
また、2004年のアテネ大会は改修費としておよそ360億円、2000年のシドニー大会はおよそ460億円、1996年のアトランタ大会はおよそ300億円となっています。
これらと比べると、新国立競技場の2520億円はおよそ5倍から8倍に上り、極めて高額であることが分かります。

■「追加設備に約190億円」
 JSC=日本スポーツ振興センター有識者会議のあとに会見し、新国立競技場で、2020年の大会後に設置する開閉式の屋根などの追加工事の費用について、およそ190億円とする試算を示しました。
 JSCは有識者会議のあと、河野一郎理事長が会見しました。そのなかで、2520億円に上る新国立競技場の改築費には含まれていない、東京オリンピックパラリンピック後に設置する追加整備の費用について、開閉式の屋根のおよそ170億円など、合わせておよそ190億円とする試算を示しました。
 また、今回の改築費の増額分のうち、弓形の柱の「キール・アーチ」などの設置に最も多いおよそ765億円が充てられることについては、「建設工事の費用全般が、事前の予測よりも上がっているなか、キール・アーチには特殊で高度な技術が必要で、業者が限られ、資材を含めてほかの工事よりも単価の上昇が高かった」と説明しました。
このほか、電動式から簡易着脱式に変更されたおよそ1万5000席の観客席について、サッカー男子のワールドカップなどの開催基準を満たすため、遅くとも2020年の大会後に常設化を検討する方針も示しました。

■「可動式の観客席は常設に」
 有識者会議のメンバーで、日本サッカー協会小倉純二名誉会長は7日の会議のなかで、当初の計画で掲げられていた8万人の収容、開閉式の屋根の設置、可動式の観客席の常設の3つの項目を守るよう求めました。
 小倉会長は「3つの項目は、オリンピック招致のときにサッカー関係者のIOC委員に説明してきたもので、国際公約だと考えている。当時示されていた新スタジアムを評価し、東京に投票した人もいると思う」と話しました。
 また、サッカー男子のワールドカップでメインスタジアムとするには、可動式のいすは常設でなければならないということで、「仮設のままでは、将来的にワールドカップの招致ができない。『基準を満たすようにする』と説明があったので、それが守られることを信じている」と話していました。

■遠藤五輪相「ある程度はやむをえない」
遠藤オリンピック・パラリンピック担当大臣は、記者団に対し、「建物の特殊性という意味で『費用が高い』と言われれば確かに高いと思うが、ある程度はやむをえない。後ろ向きではなく逆にPRして世界に発信していくという思いで造ったほうがよい」と述べました。

これ「新国立競技場改築費 2520億円で決定」と題したNHK7月7日 17時39分のニュースである。

 話は違うがまた今年もサマージャンボ宝くじの発売時期がやって来た。7月8日 から7月31日になる。しかも1等と前後賞合わせて7億円が当たるとの触れ込みだ。だがチョットまてよと私は言いたい。確かにキャッチフレーズを見れば、大きな夢が当たるかもしれない。だからこそ一攫千金をを夢見て国民はこぞって買うのだろう。しかし、私は商売柄いつも裏を考えたがる悪い癖がある。今回もそうである。この主催者側の原価率どの位か調べてみた。驚くなかれ、4割位で出来るのだ。つまり千円の物が400円で出来ると言う事だ。粗利が600円である。私ら商売人には考えられない。ここで思うのがこの今決まった2020年東京オリンピック主会場の国立競技場の建設である。この新国立競技場の総工費2520億円が先日決まった。余りにも金額が多過ぎて金のない国では500億円位しか出せなくて、東京都も500億円、但しこれから協議らしい。残りは税金で賄おうとしたが賄ないきれず、大半はそれ用のくじを発売して賄うみたいである。いづれにしてもそこまでして、世紀の祭典を東京でやらなければならないのか私は理解出来ないのである。唯1964年の東京オリンピックで高校生のとき国道をトーチを掲げ聖火ランナーとして走った自分としては何となく不思議な気持である。