3.11大震災の事故対応に失敗した菅元首相、「原発ゼロ」主張は後だしジャンケンである

 福島第一原発事故発生時に首相を務めた菅直人衆院議員が11日、水戸市内で講演し、「大きなリスクがわかった以上は当然、原発を使わない方向に変えていくべきだ」と「原発ゼロ」を訴えた。
 講演は、同日開かれた東海第二原発茨城県東海村)の再稼働に反対する県内の自治体議員による議員連盟の総会後に行われた。
 質疑応答では、事故時に放射性物質の拡散を予測する「SPEEDIスピーディ」の解析結果の公表が遅れたことなどに絡み、来場者から「適切な情報を国民に提供せず、余計な被曝ひばくをさせたと思う。深く反省しているのか」などと事故対応を批判する声が上がり、菅氏が「活用できることが私の所まで上がっていれば、使うべきものだった。そういう点では大変申し訳なく思う。政治的に(公表を)止めたことはない」と釈明する一幕もあった。
 講演後、報道陣に対し菅氏は「(東海第二原発は)古い原発だから一般的に言うと廃炉にするという方が適切ではないか」と述べた。

これ「菅元首相、原発ゼロ訴え…事故対応批判に釈明も」と題した読売オンライン5月12日18:28の報道記事である。

 この方過年の既成政党に属さなかった故市川房江に取り入る、どちらかと言えばお調子者そのままに、口八丁のズルさを兼ね備えた、遊泳のうまさでトップの宰相まで駆け上った運の良い男である。本音と建前の使い分けの上手さは尋常では無い。その男が震災の僅かの年の後の「原発ゼロ」主張は後だしジャンケンとしか言いようが無い。そうでなくても彼の政治信条において一度も原発云々のさわりは無い。