先日問題を起こした女性国会議員の程度劣化はその議員の本質のみではな無いもっと他にある

 こんなお粗末な話が政界の大きなニュースになること自体、情けないというべきだろう。上西(うえにし)小百合衆院議員が維新の党から除籍(除名)処分を受けた一件だ。上西氏の行動にはあきれるが、維新の党側も早々と除名したからといって責任を免れるわけではない。
 経過はこうだ。上西氏は先月13日、胃腸炎との診断書を提出し、新年度予算案を採決する衆院本会議を欠席した。ところが前日の12日に診断書を受け取りながら、その夜、居酒屋など3軒をはしごしたという。
 上西氏は「本会議欠席後、私的な旅行をした」との一部報道は否定し、居酒屋は先輩議員らとの会合のためで酒は飲んでいないと弁明した。だが、体調に不安をおぼえながら、極めて重要な仕事(本会議での予算案採決)を控えた前夜にこうした振る舞いに及ぶのは国会議員として、という以前に社会人として常識を欠く。同席の議員は事情を把握していたのか、という疑問もわいてくる。
 維新の党の橋下徹最高顧問(大阪市長)を中心に今回、党側が決着を急いだのは、橋下氏が力を注ぐ「大阪都構想」の賛否を問う住民投票(5月17日)の前哨戦となる大阪府議選や大阪市議選が始まったばかりであり、それへの悪影響を食い止めたい狙いが大きかったと思われる。
 橋下氏は処分決定後、「29歳(で初当選)の女の子を国会議員に育てあげることができなかった」などと語った。しかし、2012年と昨年の2回続けて衆院選・大阪7区で公認候補として上西氏擁立を決めたのは橋下氏ら党側だ。その責任はより重いはずだ。
 上西氏は議員辞職する考えはないようだ。議員の身分は憲法で保障され、基本的にはその進退は本人の判断か、選挙での有権者の判断に委ねられている。ただし、2度の選挙で上西氏はいずれも小選挙区では落選し比例で復活している。維新公認だからこそ当選できた候補が、その党から除名されても無所属で議員を続けることが可能となる今の仕組みに疑問を抱く人も多いだろう。
 上西氏だけではない。西川公也前農相が辞任した当日の同僚議員とのスキャンダルが報じられた自民党の中川郁子(ゆうこ)農水政務官は、その後、一時入院していた病院での規則に反する喫煙も明らかになった。これも「社会人としての常識」の次元の話だ。
 衆院小選挙区中心の選挙制度となり、その時々の風だけを頼りに当選する議員が増えた結果、政治家のレベルが落ちたと言われて久しい。だが制度の問題より、まず手がけるべきは政党の候補者選びをもっと厳密なものにすることだ。このまま国会議員の劣化が進む事態を恐れる。

これ「社説:維新・上西氏除名 国会議員の深刻な劣化」と題した毎日新聞4月8日2:30の報道記事である。

 これは単にその議員の資質の問題ばかりでは無い。単純にこの世代の人間の質そのものと私は思う。これはひとえに我日本国の教育の結果だと言える。公の場での良い事悪い事の判断の欠慮でしか無い。例えば、電車内でうるさくして一般乗客に迷惑をかける子供に「止めなさい」と言う事が解らない親、指摘すれば「何で止めなきゃいけないの、何か悪い事した?」と言う現代の親の価値観の違いでしか無い。これは言っても教えても解らない理解出来ない事なのである。これらはこの通り、我々の立法府の代議員である国会議員の種族まで来てしまっているのである。だから我々は今何をしなければいけないのかといわれれば、その解らない親を通り越して、その子供たちに今学校教育を通して、その学校と家庭で高齢化した私たち教えなければいけないのである。それが出来なければ、この我日本は完全に崩壊する事であろう。