アホらしいユーロ圏のギリシャ支援 いづれ我日本を見る鏡である

 【ロンドン坂井隆之、ローマ福島良典】欧州連合(EU)が、ギリシャ政府の改革案を承認したことで、2月末で期限が切れる金融支援の4カ月延長が確実になった。延長が認められなかった場合、ギリシャは3月中にも資金不足に陥る可能性があっただけに、欧州各国で株価が上昇するなど、金融市場も好感した。ただ、今回の延長は問題を先送りしただけで、抜本解決とは言えない。ギリシャ国内には「実態は緊縮策の継続」として批判も出ており、不安要因はなお残っている。
 今後EUは各国の承認手続きを経て、延長を決定する。EUと国際通貨基金IMF)などは、さらに詳細な改革案の提示をギリシャから受けた上で、4月末にも現在凍結している総額72億ユーロ(約9720億円)の支援資金を提供する予定。それまでの間の資金繰りについても、何らかの支援措置を行う見込みだ。
 ただしギリシャは7~8月にも大型の借金返済期限が控えている。延長期間を終えた後の資金繰りの問題は未解決だ。ギリシャ政府はEUに対し、国内総生産(GDP)の175%に達する巨額の公的債務の返済負担軽減を求めており、交渉は困難が予想される。
 ギリシャの国内政局も焦点だ。今回の合意は、厳しい緊縮策を伴う現行支援策を延長するもので、チプラス首相率いる与党・急進左派連合の党内左派や支持者から批判が高まっている。ギリシャからの報道によると、世界的な作曲家のミキス・テオドラキス氏は首相に「緊縮合意を放棄して『国家の独立』を取り戻す」よう要請。合意に批判的な急進左派連合エコノミスト、コスタス・ラパビツァス氏は党会合の招集を求めた。
 ギリシャ議会(300議席)での連立与党勢力は162議席で、急進左派連合の連立相手である保守政党独立ギリシャ人」も反緊縮派だ。内政が混乱すれば、現行支援策の扱いをめぐり、再び緊張が高まる可能性もある。チプラス首相が連立与党の結束を維持できるかどうか、政治手腕が問われる。

これ「<ギリシャ支援延長>債務問題、解決先送り 国内政局混乱も」と題した毎日新聞 2月25日(水)1時15分の配信記事である。

 ユーロ圏を家族に例えれば、こんな我儘息子をいつまで支えれば気が済むのかと言う事である。ユーロ各国は差し詰め、ギリシャの公務員たちを必死で支えている事になる、こんな自己中の国なんぞ潰した方が良い。がしかし、その事による隣国の被害が顕著になってしまう。だからの救済なのだろうが、これではいつまでたっても堂々巡りで、ギリシャの思惑に乗ってしまう事請け合いである。ある程度でけじめをつけなければユーロ圏そのものが崩壊してしまうだろう。本当にドイツ国の苦悩解かるようである。だが我官僚・役人天国の日本も今のままなら、ギリシャとは行かないまでも、いづれそれに近くにはなってミニ夕張はすぐそこに来ている。果たして、今の永田町や霞ヶ関の住人達気づいて居るのかどうか(笑い)