最近の自然災害は想定外だ、その中での陸上自衛隊の活躍には頭が下がるが、はたして今後の少子高齢社会の中での若者が公僕の意識を持って自衛隊に入隊するだろうか

 御嶽山(おんたけさん)の噴火による行方不明者の捜索で、陸上自衛隊などの救助隊は8日、隊員5、6人をロープで結び、ぬかるみへの転落を防ぐ対策を導入した。
  ロープは必要に応じて、各隊員のベルトに通して結びつける。1人が泥にはまった場合、他の隊員がロープを使って引きずりあげ、早期救出を図る。
  救助隊はこの日、前日と同じ約440人を山頂に投入し、大型輸送ヘリコプター「CH47」(58人乗り)を2機から3機に増強した。
  捜索時に、水を含んで泥状になった火山灰にはまりこむ隊員が続出しており、災害対策本部は7日の山頂周辺の活動で、少なくとも2人が低体温症、4人が高山病の症状を訴えていることを明らかにした。長野県によると、1人は山頂付近の臨時ヘリポートとなっている一ノ池でヘリコプターを誘導していた際、ぬかるんだ火山灰の中に首まで埋まった。病院で診察を受け、8日は静養しているという。
  陸自は現地に医官を派遣して診療しているが、陸自第30普通科連隊の寺田秀文・第2中隊長(40)は「作業で急激に動いた後は高山病になりやすい。現場は高度が高いので呼吸が苦しく、ぬかるむ火山灰も体力を急激に奪っている」と話している。

これ「首まで火山灰に埋もれ低体温症も…苦しむ救助隊」と題した読売新聞 10月8日(水)11時16分の配信記事である。

 本当に最近の陸上自衛隊の活躍には頭が下がる思いである。がしかし、災害に同居する人間の死傷者からは逃れられない運命にある。中にはその様に逃げ出すものあるいは、精神異常をきたす者色々と聞く。無理も無いものである。しかし、それらを司る政治の中枢の政府ははたしてそれをどこまで理解してるのか疑わしい限りである。政府は制服組に当たり、現場の最前線には疎いだろう。そう言う中での大局的な「集団的自衛権」の行使容認である。私はどちらかと言えばこの制服組は「木を見て森を見ず」どころか逆の「森を見て木を見ず」の典型とも思っている。私は心配である。それでなくとも若者が少なくなっている時に、その制服組、流暢に「集団的自衛権」の行使容認しても良いのだろうか。