不正を認定した調査委の最終報告に、小保方氏が不服を申し立ててから約1ケ月。理研は、不正認定を覆しうる証拠が示されず、再調査の必要がないと判断した。
この間、調査委員長の石井俊輔・理研上席研究員の論文に画像の切り貼りがあるとの指摘があり、石井氏は「不正ではない」と主張しつつも4月下旬に辞任した。委員長は弁護士の渡部惇氏に交代。さらに3人の調査委員の論文にも画像の切り貼りなどの疑いが指摘され、2人については理研が予備調査を始めた。
調査委に揺さぶりがかかる混乱の中、理研の川合真紀理事(研究担当)は「調査は規定にのっとって的確に行われており、誰が委員でも結論は変わらない。今回の結論は揺らがない」と判断の正当性を強調した。
理研は小保方氏の論文に不正を認定し、取り下げを正式に勧告した。しかし、同じ研究に基づいて申請中の国際特許の撤回はせず、米倉実理事(コンプライアンス担当)は「検証実験の結果を踏まえて判断する。科学的な真偽と不正は切り離して考えている」とちぐはぐな対応ぶりを示した。
細胞の存在は不明
STAP細胞が実在するかは分からないまま、事態は進む。研究不正の認定とは別に、理研は4月から1年計画で、再現するかの検証実験に取り組んでいる。夏に中間報告を出す予定だ。
同分野の研究者は、STAP細胞の実在については冷ややかだ。関西地方の教授(発生生物学)は 「他の人が再現できないのは深刻だ」と話す。「詳しい実験手順を3月に追加公開したが、それでもできていない。小保方氏は4月の会見で『こつがある』と話したのに、公表しない」と指摘する。
小保方氏側は検証実験が進行中であることを逆手に取り「再現できれば握造の疑いは晴れる。理研は実験の結果を待つべきだ」と主張したが、調査委は「待つまでもない」と取り合わなかった。
過去の裁判例調査
小保方氏の代理人の弁護士は、不正の認定以降、不服申立書や補充書を相次いで提出し、改ざんや捏造の意図がなかったなどと反論を重ねた。質問状で「不正」の定義をただし、理研からの再聴取の打診には「準備期間かいる。書面で質問を出してほしい」と注文を付けた。過去の研究不正をめぐる裁判例を調査し、「複数枚の写真を1枚に組み合わせても不正に当たらないとの判決がある」とも主張していた。
対する調査委の報告書は21ページに及ぶ。細かに項目分けして議論を農開、民事訴訟の準備書面を思わせる。
理研は懲戒処分の検討に入ったが小保方氏側は「訴訟も一つの選択肢だ」とけん制する。理研の調査委も「訴訟になるだろうとも考えている」との見通しを4月に内部向けの説明会で明らかにし、法廷闘争も念頭に対策を進めてきた。
この間、調査委員長の石井俊輔・理研上席研究員の論文に画像の切り貼りがあるとの指摘があり、石井氏は「不正ではない」と主張しつつも4月下旬に辞任した。委員長は弁護士の渡部惇氏に交代。さらに3人の調査委員の論文にも画像の切り貼りなどの疑いが指摘され、2人については理研が予備調査を始めた。
調査委に揺さぶりがかかる混乱の中、理研の川合真紀理事(研究担当)は「調査は規定にのっとって的確に行われており、誰が委員でも結論は変わらない。今回の結論は揺らがない」と判断の正当性を強調した。
理研は小保方氏の論文に不正を認定し、取り下げを正式に勧告した。しかし、同じ研究に基づいて申請中の国際特許の撤回はせず、米倉実理事(コンプライアンス担当)は「検証実験の結果を踏まえて判断する。科学的な真偽と不正は切り離して考えている」とちぐはぐな対応ぶりを示した。
細胞の存在は不明
STAP細胞が実在するかは分からないまま、事態は進む。研究不正の認定とは別に、理研は4月から1年計画で、再現するかの検証実験に取り組んでいる。夏に中間報告を出す予定だ。
同分野の研究者は、STAP細胞の実在については冷ややかだ。関西地方の教授(発生生物学)は 「他の人が再現できないのは深刻だ」と話す。「詳しい実験手順を3月に追加公開したが、それでもできていない。小保方氏は4月の会見で『こつがある』と話したのに、公表しない」と指摘する。
小保方氏側は検証実験が進行中であることを逆手に取り「再現できれば握造の疑いは晴れる。理研は実験の結果を待つべきだ」と主張したが、調査委は「待つまでもない」と取り合わなかった。
過去の裁判例調査
小保方氏の代理人の弁護士は、不正の認定以降、不服申立書や補充書を相次いで提出し、改ざんや捏造の意図がなかったなどと反論を重ねた。質問状で「不正」の定義をただし、理研からの再聴取の打診には「準備期間かいる。書面で質問を出してほしい」と注文を付けた。過去の研究不正をめぐる裁判例を調査し、「複数枚の写真を1枚に組み合わせても不正に当たらないとの判決がある」とも主張していた。
対する調査委の報告書は21ページに及ぶ。細かに項目分けして議論を農開、民事訴訟の準備書面を思わせる。
理研は懲戒処分の検討に入ったが小保方氏側は「訴訟も一つの選択肢だ」とけん制する。理研の調査委も「訴訟になるだろうとも考えている」との見通しを4月に内部向けの説明会で明らかにし、法廷闘争も念頭に対策を進めてきた。
これ『「STAP細胞論文不正確実」「再調査せず幕引き』と題した共同通信の8日の報道記事である。
「何を言っても通らない」。理化学研究所がSTAP論文問題で再調査をしないとの連絡を受けた小保方晴子氏(30)はこう漏らした。再調査、不正認定の撤回を求める不服申し立て、補充書の提出など徹底抗戦を続けてきただけに、理研の決定を知った直後は非常にショックを受けた様子で絶句したという。
代理人を務める大阪弁護士会の三木秀夫弁護士は8日、小保方氏の様子を明かすとともに、今後の対応について「アィデアはいくつかある。訴訟は対抗する手段の選択肢の一つだ」と語った。
三木弁護士によると、午前10時半ごろ、理研から電話とメールが来た。小保方氏と連絡を取り、論文の取り下げ勧告が出たことを併せて伝えると、小保方氏は絶句し、うちひしがれた様子だった。三木弁護士が「元気出さないと」と励ますと、「分かりました」と返事をした。
4月30日に小保方氏側は改ざんや握造のパターンを示し、理研がどこまでを不正とするか質問書を理研に送ったが、三木弁護士は「決定の報告書に(返答が)書かれていない」と指摘。「結論ありきだ。早期に粗雑な結論を出したことに非常に不服。到底納得できない」と不満を示した。
これまで小保方氏は「担造とされた画像は取り違えただけ。実験結果は変わらない」と不正を否定。調査が不十分として不服申立書を4月8日に提出した。本来使うべきだったとする画像や、小保方氏の陳述書も補充書としてその後出した。
三木弁護士は「論文取り下げ勧告に応じるかは分からないがその予定はないと思う」と話した。
決定報告書で小保方氏は弁明の機会を自ら放棄したとされたことについて、三木弁護士は「一方的。調査を拒否していない」と反論。また、理研調査委員会の委員の論文に、画像を切り貼りした疑惑が出ていることに触れ「定義の範囲は論文疑惑に関わる人にも影響する。明確にしないまま、結論が出たことは残念」と述べた。
研究者が研究内容に疑いをかけられた場合、不当だと思えば科学的根拠を示して反論する。そのよりどころが実験の記録を記したノートだ。理化学研究所の調査委は8日、「メモ書き程度で、日付もない」などと小保方晴子氏のノートの不備を指摘した。
理研によると、2012年1月24日にSTAP細胞からできた「テラトーマ」と呼ばれる腫瘍を取り出したと主張しているが、それを記録したという75ページに日付はない。近くの73ページは「6/28」、3ページ先の76ページは「2/19」または 「2/29」と8ヵ月も飛んでいるように見える。
小保方氏側も7日、「ちゃんと実験していることを示したい」としてノートを公開したが詳細な記録はなく、「陽性かくにん!よかった」 「12/27に10の5乗ずつ移植ハート型」との記述も。調査委員の真貝洋一・理研主任研究員は「メモ書き程度に要点を書いたというのかもしれないが、他人による検証はほとんど不可能なレベル」と切り捨てた。
理研によると、2012年1月24日にSTAP細胞からできた「テラトーマ」と呼ばれる腫瘍を取り出したと主張しているが、それを記録したという75ページに日付はない。近くの73ページは「6/28」、3ページ先の76ページは「2/19」または 「2/29」と8ヵ月も飛んでいるように見える。
小保方氏側も7日、「ちゃんと実験していることを示したい」としてノートを公開したが詳細な記録はなく、「陽性かくにん!よかった」 「12/27に10の5乗ずつ移植ハート型」との記述も。調査委員の真貝洋一・理研主任研究員は「メモ書き程度に要点を書いたというのかもしれないが、他人による検証はほとんど不可能なレベル」と切り捨てた。
そしてこっちも小保方氏「何を言っても通らない、取り下げ勧告に絶句」と題した共同通信の同じ8日の記事である。
調査委員会の発表会見を見た限りにおいては、私は、調査委員会に理ありと感じた。 その後のネットの書き込みは、6:4くらいの比で調査委員会側に不利であった。一様に断を急いだとした辛口である。小保方さん擁護と言うより、理研の行政形態への批判であった。がしかし、この問題私にはどうしても本質論が置き去りにされた感が拭えないのである。それと、小保方さんの世紀の研究に対する思い込みらしきものをどうして気付かなかったのかが、最後まで解らなかった。自分では不正も捏造もしていない、どうして解ってもらえないのかと重ね重ね言っていた。確かに小保方さんは研究者として、余りにも無垢であった。研究データを良く見せようとする思いは解るが、そのデータに少しでも手を加えれば、そのデータは故意かそうで無いかに拘わらず、そのデータはデータではなくなる、つまり真正データで無くなると言う事を知らなかった。それが出発点である。そしてまたその論文の共著者も研究者としては立派なのであろうが、如何せん世の常識に欠けていた。つまり、人間的には失格者だったと言う事にもなる。そして解らないのは、小保方さんの代理人である三木弁護士である。彼は人権問題には詳しいだろうがこのような科学問題等他部門には疎かったのではあるまいか。何故このような弁護士を選んだのか、私にはどうもいまいち納得感が無いのである。最初から法廷闘争に持ち込もうとしてたフシが随所に見られたからである。この問題は研究論文の良し悪しであるのに、最初から、小保方さんの人権ばかりをターゲットにしてた。と言う事は不利を承知してて、理研の処分の回避を狙ったとしか考えられないのである。研究論文は何か二の次にしか私には見えなかったのである。これでは勝ち目の無い戦と同じである。最初の対応と手法の間違いである。何故研究者小保方晴子を守らずに理研ユニットリーダー小保方晴子を守ったのか。私だったらと言いたいところだが、余りにもおこがましいので「黙して語らず」である。
本当に最後であるが、私から言わせれば研究バカの何者でないし、肝心の実験記録ノート見ても、悪いが小保方さんかなりズボラな性格みたいだ。関係者の方の1人が言ってたが、「綺麗に付けるノート人にはロクなの居ない」と言うの載ってたが、私に言わせれば実験記録ノートほど第三者に解るようにつけるのが、その研究者の質であると思っているし、そのノートがその人間のアリバイとも思っている。正直に言わせて頂けば、ズボラな人間ほど部下に持ちたくない典型の人間であると私は思っている。