雪道の運転は難しい?

 14日から記録的な雪に見舞われた甲府市では、一夜明けた15日も交通などの混乱が続いた。路面は降り積もった雪に覆われ、時折通る車も立ち往生した。JR甲府駅には、電車の運転再開を待つ人の姿が多く見られた。
 気象庁によると、甲府市の午前9時の積雪量は114センチ。山梨県によると、県内の電車やバスは全て運転を見合わせた。また、甲府市富士河口湖町大月市などでは雪で少なくとも家屋や倉庫計5棟が全半壊した。
 電車内で一夜を過ごしたという山梨県韮崎市の専門学校生の女性(19)は「どうにか早く家に帰って、眠りたい」と疲れた様子。甲府市の無職の男性(44)は「甲府で生まれ育ったがこんな雪は初めて」と驚いていた。
 

これ『「こんなの初めて」 記録的豪雪の甲府、交通まひ、混乱続く』と題した2月15日 13:27の産経新聞の報道記事である。
 

 関東は先日以来2度目の大雪である。関東だけでない、かの零下になる事ない沖縄でも雪降ったと言うからただ事でない。我々東北の雪国では当然だが、雪の降らない地方では、大変な事だろうと考える。でも冬季に常に雪と闘ってる我々の苦労と、大変なエネルギーの消費解かって頂けると思う。
 雪が降り積もって一番大変なのは車の運転だろうと私は思う。20代の若かりし頃、それこそ車バカと言われてた。当時トヨタより日産の方が「技術の日産」と言って若者が好んだ理由でもある。大学卒業して家が建設業をやってたお蔭で就職できず、入った親父の会社である、駄々をこね、車を買ってもらった。当時ケンとメリー(通称ケンメリ)が流行ってたためにスカイライン2000GTとフェアレディZの4シーターが出た2/2(ツーバイツー4人乗り)の2台だった。今考えると本当に我儘だったと反省してる。もちろん当時は今みたいなトルコン(自動変速機)車じゃなくマニュアルシフト車だったのは言うまでも無い。東北の車は金がかかる。雪道のためにスノータイヤは必需品だ。昔はスパイクタイヤと言って、タイヤにピンを打った滑り止めタイヤだが、今は道路舗装を傷めると言って、より雪道に強い超柔らかゴムのスタッドレスと言うタイヤである。これだって普通は1本1万円で、4本で4万円だ、それに頻繁に取り換えるこ事を想定すれば、これに同じ数だけホイールが加算されれば10万円だ。スポーツカー的幅広タイヤとホイールの4本セットになればゆうに20万円は越す。これに車に降り積もった雪を退ける用具はかかるし、燃料切れで立ち往生の時の引っ張ってもらうロープやブースターケーブル(バッテリーケーブル)も必需品である。また忘れてはいけないのが、新車時から設計されてる寒冷地仕様車(何の事無い寒くてかかりにくいためバッテリーを倍に増した仕様)だ。唯挙げてもこれだけある。そして一番気を付けねばならないのは、急ハンドル急ブレーキの運転方法だ。
皆さんそんなバカなと思われるかも知れないのが、私は冬普通走行時は殆どブレーキは使わないのである。これはチョッと高級テクニックと言って昔プロから習った方法である。今私は病気で運転出来なくなったから出来ないが、元気な頃は良くやってた手法である。いくら聞いたからと言って真似はしないでもらいたい。車特性のオーバーステアアンダーステアの理解出来ない方は危険だからである。つまり車と言うのはエンジンの回転を的確にクランクを通して車輪に伝えるのである。だから走っている車のエンジンの回転と走行してる車速の関係を頭に叩き込めば、そんなにブレーキ踏まなくて済むのである。これによって昔はドラムブレーキパッド、現在はディスクブレーキパッドが減らず、車検時の取替えが数段に長くなりかなりのコストダウンになる。簡単に言えば車速にエンジン回転数合わすために頻繁にクラッチを切ってタコメーターを睨み、アクセルワークで早め早めのシフトダウンである。トルコン車の場合は、ニュートラルにして回転数を合わせれば殆どブレーキ使わなくて済むのだ。またこれが雪道でのテクニックともなるのである。
 おかしい事に、都内の上手い熟練タクシードライバーに話しても、一向に理解は頂けないのが普通だ。だって雪道に来れば殆ど運転出来ないからである。(笑い)
そのドライバーたち、大体同じ事を話す。「こんな筈じゃ無かった」と。