NHK大河ドラマ「八重の桜」これは主演綾瀬はるかのせいでは無い!これは幕末明治物の題材が原因だ

 終わってみれば、低空飛行のまーんまだった。先週日曜に最終回を迎えたNHK大河「八重の桜」。全50話の年間平均視聴率14.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)と大河史上4番目に低い数字で幕を閉じたのだ。 
 結果が結果である。「平清盛」でワースト視聴率に終わった松山ケンイチは直後の主演舞台もパッとせず、痛手を被った。となれば、今回も、主演の綾瀬はるか(28)に少なからぬ影響があってもおかしくない。「タレント好感度ランキング」で3回連続女性トップの座に君臨する人気女優も、厳しい状況に追い込まれるのか。 
 ところが、芸能評論家の金沢誠氏は「今後も“綾瀬ブランド”は堅調に支持を得る」とみる。
「『八重の桜』の視聴率が伸び悩む中でも、好感度ランキングの首位を守ったのは、人気が普遍的なものになりつつある証拠。その人気が視聴率につなげられないのはマイナスという見方もできますが、そもそも“高視聴率女優”で売り出したタイプではない。本人の人柄やイメージを武器にコマーシャルで支持を獲得してきたCM中心型の女優なのです。化粧品、清涼飲料、電化製品といずれも同世代の女性をターゲットとした商品のPR役を務めてきた。大事なのはキャラクター。ドラマの視聴率は二の次、三の次です。ここ最近流れているカメラの新CMを見ると、表情や立ち居振る舞いに磨きがかかってきた。大河の過酷な現場を経験し、自信が芽生え、ひと皮むけたのかもしれません。スポンサー受けはますます良くなるでしょう」 
 年末の紅白歌合戦では司会だけでなく、歌声も披露する。よほどの音痴じゃない限り、またまたブランド力は高まりそうだ。 .

これ『「八重の桜」散々…それでも揺るがないブランド「綾瀬はるか」』と題した日刊ゲンダイ12月18日 掲載記事である。

 私は以前にNHK大河ドラマの歴代視聴率をデータ化して指摘したのであるが、正にその通りである。
 私が別紙データ化したものを見てもらえば解かると思われるが、この記事のような決して難しくて視聴率が下がったのでは無い。そんな高等な意味では決して無い。昭和38年の「花の生涯」から数えて今回が52回目にあたるが、その中で江戸後期から明治=幕末時代背景が10作目である。それの事如くの作品が視聴率悪いのである。差し詰め戦国時代から江戸時代背景(江戸物)が半数を超えるがことごとく視聴率は良いのである。これは何を意味するのか考えると、日本人は善悪ハッキリしたものが好まれるからであろう。つまり善悪のハッキリしたもの、例えれば「水戸黄門」の様な善者悪者がハッキリしているからである。それに比べれば江戸末期から明治までの幕末は誰を悪者にしたら良いのか解からないからである。これが視聴率の上がらない原因と私は考える。私が解からないのは何故その明治物の代表であった、第6回の司馬遼太郎の「竜馬が行く」で失敗しながら6回も採用してるのかである。確かに視聴率だけで語れるのでは無い事は解かっているが、全国民に広く親しんで見てもらう主旨からすればおかしいのではと私は考えるのである。
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