金融緩和したにも拘わらず長期金利が上がってる、と言う事は見込みが違った事になり自民党安倍政権の経済失敗と言える。ここを考えて参議院選投票しよう

国債大量買いと不安感 日銀、低め誘導の思惑外れ
 長期金利が乱高下している。日銀が「異次元の金融緩和」を打ち出す前は0・5%台だったのが、いまや0・8%台。企業向け貸出金利や住宅ローン金利も上がっている。金利を低く抑えてお金を借りやすくし、景気を刺激するという日銀の思惑は外れたのか。今さらですが、長期金利とは。
                                                                                            【大槻英二】
 
 Q そもそも長期金利って何ですか。
 
 「ビジネスマンのための『数字力』養成講座」などの著書がある経営コンサルタント小宮一慶(かずよし)さん 金利はお金を借りる時のコストです。返済までの期間が1年以上のものを長期金利と言います。日本では、新規発行する期間10年の国の借金(国債)の利回りで代表して示します。
 例えば「額面1万円、金利1%」の国債を持っていて、1年後に満期を迎えるとすると、1万円と金利の100円を受け取ることができます。このとき利回りは1%です。国債は主に金融機関などの投資家が売買し、売り注文が多いと値段は下がります。9900円で買っていれば、満期時のもうけは200円となり、利回りは上がります。逆に買い注文が多く、値段が高くなると利回りは下がります。つまり、国債の値段が下がることは長期金利が上がることであり、国債の値段が上がると長期金利は下がることになります。
 
 Q 長期金利は異次元緩和導入翌日の4月5日の朝に過去最低の0・315%となった後、5月23日には一時1%の大台に乗りました。なぜこんなに激しく上げ下げを繰り返しているのでしょうか。
 
 みずほ証券マーケットエコノミストの末広徹さん 昨年11月に衆院が解散され、安倍晋三氏が首相になり大胆緩和に踏み切りそうだと市場が織り込み始めたころから、長期金利は期待先行で下がり始めていました。なぜなら、緩和策の柱は日銀が長期の国債を大量に買い入れて市場に資金を供給することであり、国債の値段が上がれば金利は下がるからです。しかし4月4日に実際に緩和に踏み切ったら金利が上がり始めた。「いよいよ景気がよくなる」との予想が広がると、物価上昇を織り込んで金利は上がるものなんです。米国が量的緩和を始めた時も同様の反応でした。
 ただ日本は米国のように素直な金利上昇ではなく、下げてもいる。要因が二つあります。一つは本当にデフレから脱却し物価が上昇するのかという不透明感が根強くあること。もう一つは日銀が相場を大きく変動させるようなことをするのではないかとの不安感があることです。
 

「特集ワイド:今さらですが 長期金利、なぜ乱高下?」と題した毎日新聞の報道である。
 

 政治は結果責任である。もはやここまで来れば、自信を持って履行した政策の破綻である。速やかに国民に詫び、進退を委ねるべきである。
 私は最初、安倍首相と、彼が指名した黒田日銀総裁がここまで自信を持って、「アベノミクス」を声高に叫ぶとは思わなかった。何故なら政治と行政に司る者、最終的には結果責任を問われるからである。だとするなら当然にその政策、100%確実でなければならない。にも拘わらず断言した意味、実際私は信じられなかった。逆説すればそれだけ確固たる理由と自信があったと言う事にもなる。しかし、政治家の取り巻き、こうして自分の首を絞める者居ない筈である。とすれば、丸っきりの私の憶測であるが、考えられるのは唯1つ、政治家として、経日の政権投げ出しの負い目の気持ち?のがそうさせたのではと思っている。余程の自信があったのだろう。しかし、安倍さん少し正直過ぎた。政治に断定は禁句である。国会答弁忘れてしまったのであろうか。それとも民主の不甲斐無さがそうさせたのか。いづれにしても安倍さんの若さが出てしまった。がそれが自民党の躍進を支えたとすれば、またそれも皮肉と言えよう。
 参議院の選挙もう明日に迫っている。最近の政治課題、参議院不要論も出ている。がしかし、落ち着いて考えてみれば、参議院は自公の独裁に待ったをかける抑止論とも言えなくは無い。だとするなら今こそその権利を行使する絶好の機会とも言えるのである。自公の独裁に待ったをかける意味でも棄権をしないで投票しようでは無いか。