テレビ党首討論消費増税完全にハシゴを外された民主野田首相

 衆院選の投開票まで残り1週間となった9日、各党党首はテレビ番組で論戦を繰り広げた。消費増税をめぐっては、野田佳彦首相(民主党代表)と自民党安倍晋三総裁との間で微妙な認識のズレが改めて浮き彫りとなった。
 各党党首は9日午前のフジテレビ、NHK両番組にそろって出演した。
 首相はフジテレビ番組で、2014年4月の消費増税への賛否を明確にしなかった安倍氏にかみついた。「将来世代につけ回しをしないため苦しいけれども(民主、自民、公明の)3党合意をやったんじゃないですか。選挙前だからおびえているとしかみえない」と非難した。
 安倍氏は「来年4~6月の数値をみて秋に判断する。何が何でも上げろということではない。目的は税率ではなく税収を上げることだ」と反論。景気動向を踏まえ、来秋に増税の是非を慎重に見極める姿勢を改めて強調した。公明党山口那津男代表は「景気対策をやるのが前提だ。景気がどうしても悪ければ時期をずらす決断もできるのが3党合意だ」と述べた。
 日本未来の党嘉田由紀子代表は「議員定数削減などが実現しておらず国民は納得していない。今は増税の時期ではない」と指摘。日本維新の会石原慎太郎代表は増税賛成の立場から「高福祉低負担の今の構造ではもたない。目的税にして社会福祉のために使うのであれば国民も納得するだろう」と語った。
 共産党志位和夫委員長は「こんな大不況で増税はありえない」と強調。みんなの党渡辺喜美代表は「増税は大不景気をもたらして税収の悪化をもたらす」と主張した。社民党福島瑞穂党首も「不公平税制の是正こそすべきだ」と述べ、増税反対を訴えた。
 新党大地鈴木宗男国民新党自見庄三郎新党日本田中康夫新党改革舛添要一各代表も持論を展開した。田中氏はフジテレビ番組には出演しなかった。
 
 
これ日本経済新聞社の記事である。

 
 
 正直者がバカなのか(笑い)、民主野田首相、完全にハシゴを外されてしまった。笑うしかない。
 
 当初よりこの消費増税には無理があった。まっ!それだけ今回の選挙戦で国民の反発を感じたからこその路線変更だろう。良いのか悪いのか。国民と財務省をはかりにかけた自民安倍総裁、当然に国民を向いたと言う訳だ。しかし、この消費増税問題の三党合意をかたくなに守り続けた野田首相にとっては、いや野田首相よりも先日元大蔵官僚として完全制覇した筈と思って、引退を表明した、政府税調会長だった藤井の爺さんの怒った顔が浮び、こんなに私は愉快だった事は今まで無い。祝杯を挙げ、爺さんに祝電でも打ちたいくらいである。そして、それなりに意気揚々と天下った、官僚中の官僚勝栄二郎にも同じ気持ちだったであろう。この二人に夜も昼も増税の囁きを受けた野田首相、間違っても呑める話ではないだろうが、もし自民が、憲法違反の宗教政党公明党と手を組まれれば万事休すである。民主の詰めの甘さと言うより、常に筋がずれるいい加減な自民安倍さんには、だとすれば官僚は全員ソッポを向く筈である事に、甘い安倍さんは未だ気付いて居ない。益々自民党的政権では、官僚との関係あいまって、この日本国の政治は今以上の混迷を増すだろう。
 
 これすなわち官僚主導の典型である。