陳情を聞き終えた安住は去り際、こう言い残した。
「黄川田さんは大変難しい決断をしてくださり、ありがたい。私たちも黄川田さんを支えたい」
「小沢家と黄川田家は、双方の父の代から50年以上の付き合いだ」
黄川田は今でも、小沢との深い関係を強調する。大震災の津波で両親、妻、長男、秘書の5人を亡くした黄川田の仮設住宅を今年4月に訪れ、家族の位牌(いはい)を拝んでくれたのも小沢だ。そのとき黄川田は小沢から総務副大臣の辞任を求められこれに応じている。
その黄川田が今回なぜ、小沢に背いたのか。
◆小沢夫人の手紙
家族4人の初盆を迎えたころ黄川田のもとに香典を添えた便箋2枚の手紙が届いた。小沢の妻、和子からだった。
お悔やみの言葉から始まり、被災地の現状を案ずる言葉や激励の言葉などがつづられ、どれもこれも黄川田の心に響いた。さらにこんな一文もあった。
「大変な状態でも政局や権力闘争をする人はいるが、黄川田さんは頑張ってほしい」
黄川田はこの言葉の意味をかみしめた。「地元の復興対策よりも永田町の政局を優先している」。夫人は小沢をこう批判しているかのようだ。黄川田も「小沢先生は、権力争いでなく副総理にでも手を挙げてほしいのに…」と考えていた。
しかし、小沢の「恐ろしさ」は、黄川田自身が肌で知っている。
そして今、小沢の牙が自分に向けられようとしている。「生活」県連幹部の県議、佐々木順一は、黄川田に刺客を向ける可能性を示唆している。3区内の県議、市議の一部も「生活」に移り、黄川田を脅かす。
◆知事自ら刺客?
「小沢さんにしてみれば、飼い犬に手をかまれたような気分かと思います。今後、私に対して厳しい態度で臨まれるでしょう」
黄川田と同じく民主党にとどまった岩手1区選出の衆院議員、階(しな)猛はブログで、これからの覚悟をにじませた。1区では、小沢らに目立たぬよう街頭演説を避け2、3人とのミニ集会を通じて支持者との関係維持に腐心している。
1区の民主県議4人は全員残留し支持母体の連合岩手も「生活」を支持しない方針という。それでも、小沢が「飼い犬」を放置するはずがない。
達増は知事職を続ける意向を示しているが、「小沢氏の指示であれば刺客になるのもためらわないだろう」(民主岩手県議)との見方もある。しかも、階の支持者の多くは達増の支持者だ。達増と階が激突すれば、支持者はどっちにつくのか-。
岩手県議会で「生活」は民主、自民に次ぐ第3会派となった。しかし、民主と自民が共闘すれば「小沢王国」は崩壊の危機にひんする。自民から再挑戦する高橋比奈子は「ようやく岩手も『小沢氏の呪縛』が解け、県民が普通の判断ができるようになるのではないか」と期待する。もっとも、現時点で民主、自民による選挙協力の話はない。(水内茂幸)=敬称略
これ産経新聞の報道である。
私はこの記事を見て、言いようの無い空しさを感じた。それは小沢支持である私が黄川田代議士が小沢さんを裏切ったから頭に来たとかそう言う小さな次元では無い。この震災で身内を亡くし、それこそこの震災復興の遅れを一番心を痛めていた黄川田代議士の心を逆手に取った事である。政府の無能で遅れているこの復興を、黄川田代議士をしてこれ見よがしの手法を取った事である。その片棒を担いだのが、財務省の飼い犬安住だから私はそう言う気持ちになったのである。簡単に言えば民主の敵(小沢一郎)を復興と言う御旗を餌にして大衆に見せつけた事である。もっとも地元で今までと変わらぬ政治をしていたのならそれでも許せるが、この安住そうではなかったし、今財務大臣として、たまたま夢でも出来なかった権力を頂き、いい気になってるその様が私には我慢ならないのである。簡単に言えばその餌我々の税金だから余計そう思うのである。