言い得て妙?小沢後継細野豪志環境相?

 指定弁護士の控訴により、刑事被告人の立場に留め置かれることになった小沢一郎民主党元代表党員資格停止処分は解除されたが、9月の党代表選への出馬は「裁判を抱える身では無理」との見方が小沢グループ内でも大勢だ。
 ただ、小沢グループ民主党の最大派閥であることに変わりはない。昨年12月に勉強会「新しい政策研究会」(新政研)を発足。「例会の前に必ず出欠のチェックがある。『別件があり出席できない』と返事をしたら、側近から『新政研より大切な用事があるのか』と問い詰められた」(衆院当選1回生)という徹底した根回しで、ほぼ毎回100人を超える議員を集め「数の力」を誇示してきた。誰を推すのかは、政局の焦点だ。
 「小沢さんは独裁的に見えるが案外、仲間の意見を聞く。我々の期待の最大公約数は『選挙の顔になれる人』で、『小沢さんを敵視しない人、我々が信頼できる人』だ。条件に最も適うのは細野豪志環境相ではないかという意見が多い」(小沢グループ関係者)
 細野氏は9月の代表選の時点で41歳。当選すれば、主要国でもずばぬけて若い首相になる。閣僚経験があるうえに橋下徹大阪市長よりも若い点が、選挙でセールスポイントになるという見立てだ。
 もっとも歴代代表にかわいがられ一貫して日の当たるポストを歩んできた細野氏にはやっかみも強い。前原誠司政調会長のグループに所属し、前回の代表選では推薦人にもなった。細野氏が、根無し草になるリスクを冒して出馬を決断するかは微妙だ。
 他に名前が挙がるのが、原口一博総務相小沢鋭仁(さきひと)元環境相。共に過去の代表選で出馬に意欲を見せたものの、推薦人が集まらず涙をのんだ。
「2人に共通するのは『頭はいいし、弁も立つ。ただ、とにかく人望がない』。小沢さんの後押しがないと、出馬は無理。そこで2人とも新政研に入会し、小沢さんの心証を良くしようと必死になっている」(グループ若手)
 原口氏は菅内閣不信任決議案への対応で最後に日和(ひよ)り小沢氏の逆鱗に触れたという十字架、鋭仁氏は同じ山梨の輿石東幹事長と年来の不仲という足枷があり、「よほどのことがない限りお鉢は回ってこない」(同前)と視線は冷たい。
 前回推した海江田万里経産相は、小沢グループの会合にあまり顔を見せず「雑巾がけが足りない」(同前)。
 小沢氏同様、小沢グループ復権の道も険しそうだ。
 
この記事「週刊文春」編集部のだ。
 

 数年前、モナとのキスショットで週刊誌を賑わしたが、若さの過ちと言う事で許されるかも。
 若くして、場数を踏み、常に日のあたる仕事をだけを得て来た、やっかみがあろうが、それも若さゆえの特権である。
 政権交代以後の彼の行動を読み取れば、随分と遊泳が上手いと言うか、若さに似合わずソツが無い。逆説すれば、こう言うのは、小沢一郎と言う男は嫌いの筈だが、この彼だけは違うみたいである。何故なら、歴代の民主党の首相と違い、理念だけで無い現実的思考の出来る数少ない政治家ではないのかと私は見ている。そういう所が小沢一郎が敵視しない唯一の人間ではと思っている。