八ツ場ダム中止問題の前原誠司政調会長有るのはメンツだけか

 国土交通省が22日、八ツ場ダム(群馬県)の本体工事再開を発表したことで、工事中止を訴えてきた民主党前原誠司政調会長は完全にメンツを潰された。前原氏はなおも「最高意思決定機関である政府・民主三役会議がどのような決断をするかにかかっている」と“逆転裁定”に望みをかけるが、これまでにも数々の「言うだけ番長」ぶりを指摘されてきた政調会長。進退も含めた厳しい決断を迫られそうだ。(杉本康士)
 ◆“勝利”を早合点
 22日昼、前原氏は“勝利”を確信していた。
 「本体工事に予算がつけば、国交省の予算そのものを認めることができない」
 首相官邸藤村修官房長官と会談した前原氏は、記者団にこう言い切った。
 藤村氏からは(1)利根川水系の河川整備計画を早急に策定(2)建設中止で影響を受ける住民の生活再建を支援する法案の次期通常国会への提出を目指す-との「官房長官裁定」を示された。前原氏は「これでは直ちに本体工事を再開できない」と踏んだのだ。
 しかし藤村氏はその後、工事再開の可否を判断するのは国交省だとして調整役を降りた。前田武志国交相も当初方針通り工事再開を決断した。前原氏の“勝利宣言”は早合点だった。
 23日の政府・民主三役会議での逆転にいちるの望みをかける前原氏だが、そこでも自身の主張が通るような状況ではない。
 22日夕に国会内で行われた党国交部門会議。「これでは与党は何なんだといわれる」などと国交省批判が相次いだが、その不満の矛先は今後、「頼りない政調会長」に向けられる可能性が高い。
 「前原さんの発言について、言ったことで実現しないものもあるなという評価がありまして…」
 22日午後、日本記者クラブで講演した前原氏にこんな質問が飛んだ。
 前原氏は「某産経新聞だと思うが、それを言ったのは」と述べ、自分の言ったことが実はいかに実現していたか力説したが、その舌の根も乾かぬうちに、八ツ場ダム問題も「言行不一致」となった。党の政策責任者としては致命的な失態だ。
 ◆「何様なんだよ」
 八ツ場ダムの建設再開を求めてきた東京都の石原慎太郎知事は22日の記者会見で、前原氏にこんな厳しい言葉を投げかけた。
 「何様なんだよ、あの人はいったい。彼一人が反対するんだったら、政調会長を辞任せざるを得ないだろう。ちょっとのぼせてるんじゃないですか」
 
産経新聞の報道である。

 
 私はこの八ツ場ダム中止問題決して工事続行派では無いが、今度ばかりは民主の、特に前原誠司政調会長の発言には憤りを感じている。
 私はこの前原誠司と言う男、花火は上げるが、後始末のしない男として一番嫌いであった。この記事で言う、いわゆる「言うだけ番長」であろう。私もそう思っている。良く考えれば「軽い男」であろう。だから詰めも甘く、総理レースでも現野田首相に後れを取った事は紛れも無い事実である。
 
 私がこの男の発言で一番怒りを感じたのは、この八ツ場ダム中止問題がマニフェスト通りの選択云々を言った事である。
 
 悪いがこの男、政権交代時の「マニフェスト」1つでも真剣に考え真面目に議論し守った事があったのか。小沢元代表時に作成のこの政権公約マニフェスト」、反対だったらその時に言わず、小沢に政権を取ってもらったら、今度は反対か、こんなのはどんなに立派な事やろうが言おうが誰も信用もしないし付いても行かないだろう。私は「マニフェスト」1つでも真剣に考え真面目に議論し守った事が無い中でこの八ツ場ダム中止問題だけを守ろうとする整合性の無い主張に無性に腹が立った。その今自分が政権交代直後の国土交通相として判断を下した八ツ場ダム中止問題を覆された事へのメンツだけで、ただ一人反対してるだけではないか。お前には「マニフェスト」云々を言う資格等無いのが当たり前である。要するに存在感だけが狙いなのでしかない。こんないい加減な「言うだけ番長」は政治の世界から抹殺すべきと私は思う。