国民の唯一の嗜好品に手を付けた政府は人間失格である

 「<たばこ税>増税、国、予想を上回る5.5%増収/農家・小売店、本数減で打撃」と題した報道が毎日新聞より次のようにあった。
 
 昨年10月、大幅増税された「たばこ税」の国税の税収(昨年11月~8月)が、前年同期比5・5%増と財務省の予想を上回る増収となった一方で、たばこの販売本数は同23・5%減と大幅に落ち込んでいる。本数の落ち込みを増税がカバーした格好で、健康増進を目指す厚生労働省は「多少税率が上がっても、税収は確保できた」として、12年度の税制改正要望にさらなる増税を盛り込んだ。一方で、本数減によって経営基盤を失う「町のたばこ屋さん」は急速な勢いで減りつつある。【新宮達、鈴木一也】
 昨年の値上げは、たばこ1本当たり3・5円の増税に生産農家への支援分を加え、同5・5~7円程度。「マイルドセブン」1箱(20本)が300円から410円に値上がりした。その後、たばこ税の国税収入は今年8月までの10カ月間で前年同期比5・5%増の7717億円となった。1本当たり1円上がった06年の値上げの際、1年間の税収(06年8月~07年5月)が1・7%減ったのとは対照的だ。財務省も値上げ前の昨年9月、「値上げで消費が減り、税収は減る」と予想していた。
 本数減の影響を直接受けるのは、タバコ生産農家や小売店だ。全国たばこ耕作組合中央会によると、全国の生産農家(11年)は、1万801戸で、02年からほぼ半減した。財務省によると、今年3月末の全国のたばこ店(個人経営のコンビニエンスストアを含む)は前年同期比3・4%減の27万9577店となった。大阪市浪速区でたばこ店を営む大西きみ子さん(59)は「浪速区の同業者がこの1年で半減した」とこぼす。「わかば」や「エコー」など1箱200円台の安いたばこを買う人の割合が増えたという。
 もちろん、健康のため、たばこのさらなる値上げを求める声は強い。NPO法人の日本禁煙学会は9月、1箱1000円を求める要望書を厚労省に提出した。作田学理事長は「たばこが原因で毎年約20万人が死亡しており、1箱400円は安すぎる」と訴える。
 また、東日本大震災の復興財源として、政府はたばこ税を12年10月から5年間、国・地方で1本当たり1円ずつ計2円の増税国税分のみ10年間)をする方針だ。
 立命館大法学部の望月爾教授(税法)は「取りやすいところから税金を取るのは税制のバランス上問題。増税路線を進めるのならば、税収の一部で販売業者や農家の転業支援をすべきだ」と指摘している。
 
 
 <たばこ税>増税等は本末転倒である。
 
 嗜好品こそ人間としての上下の差別の無い本当の自由の賜物である。しかも、体に悪いなどと言う担保を取り、私から見れば脅迫以外の何物でも無い。私は非常に不愉快である。特に野田政権発足時の新閣僚コメント時の、厚生労働大臣の小宮山ばあさんの挨拶を聞くと、いくら自分がタバコ嫌いでもあれは無いだろうとい言うのが私の意見である。見方を変えれば例え体に有害と解かっても、人によっては逆の場合も有り得るのである。私は今は病後のため止めたがタバコ大好き人間だった。当時60本/日吸ってた人間である。その私が体に悪いと言われ止めた途端の1週間後に脳出血で倒れ現在に至ってしまった。それまで元気だったのが、タバコを止めたストレスでそうなってしまった。(と自分では理解している)。
 好きな事を止めて病気したんじゃ世話無いと言うものだろう。聞いた話では、タバコを1本も吸わないで肺癌で亡くなった人も居ると聞く、そしてタバコと酒をたらふくやって長生きしている人も居るのである。一概にそうは言えない事も政府要人は知るべきである。まして自由であるべき嗜好品である。国民唯一の楽しみを奪う権利は誰にも無い。ましてやこれに増税をするような思考回路の人間は人の上に立つ資格無しであり、人間失格であるとさえ思えるのである。