緊急入院した民主党の小沢一郎元代表の病気「尿管結石とは」

 実は私もこの「尿管結石」には苦い思い出がある。
 
 今から30数年前、仕事で上京した折の事である。当時まだ新幹線が無く忙しい場合は特急寝台で行くのが普通だった。ところが急だったので、一番上の上段だった事が災いしたのだろう、上野駅(もちろん当時は東京駅ではなかった)に着いた途端すごい痛みが襲って来た。今まで経験した事の無い痛みであった。すぐに救急車で病院に運ばれたが、医者によれば「尿管結石」と言う事が解かれば生死に別状無いから、整理券通り並んで診察と相成った。病人のこちらとして見ればそんな事解からずすごい痛みなので、廊下を転げまわり「殺してくれ」と叫んでいたらしい。いたらしいとは当日の担当の看護婦さんに後日聞いた話である。おかげで1週間位緊急入院して帰って来た。もちろん仕事はパーになり、当時の会社の社長である故親父にはこっぴどく怒られた事を覚えているが、今は懐かしい思い出話でもある。
 
 「尿管結石」の話に戻るが、何故そうなったか思い当たるフシがあった。上京1~2週間前どうも腰の具合が良くなく、どことは言えないキリキリとした痛みがあったが、10分位休んでいれば治ったので気にしないでいたが、1~2回あったろうか。もちろん「尿管結石」なんてつゆほども思っていないから、普通どおり仕事をして、妻には言わないでいた。それが上京時の寝台列車のそれも上段で揺れたのだろう、結石が動いたためと解かった。
 
 入院してても、結石が動かなければ痛みは無く、本当に普通の人である。また知って驚いて病院に駆け付けた妻のいる前では1度も痛まなかったから、白い目で見られても、何も言えなかった。
 
 入院中、おしっこを取る時に口をガーゼでくるんだ大口ビンにするのであるが、入院中それに結石らしき石っころ引っかからず、自然と治ってしまった。以来30数年1度もその「尿管結石」が無い。
 
 私は今その「尿管結石」の事を面白おかしく平然と書いているが、これを経験した人には良く解かるが、この世にこんなにも痛い病気があるんだと言っても良い位の凄まじい痛みである。冒頭に書いたように、「殺してくれ」と叫ぶくらいである、お解かり頂けるだろうか。聞いた話であるが、胆石も痛いらしいが、「尿管結石」程では無いらしい。小沢さんの気持ちは私が1番良く解かる(笑)のかもしれない。