安住財務大臣「とても給料では生活できなかった」そうである

 統計が好きな私は、すぐ全てのデータを表にまとめてしまう。今回もご他聞に漏れずすぐやってみた。下記にそれぞれの平均年収の一覧表を、対比出来るようにまとめてみたのでご覧頂きたい。これには説明は要らないだろう。
 

 先週ご紹介させていただいた塩崎恭久議員の予算委員会での質問。いくつか印象に残ったやりとりがありましたが、やはり安住財務大臣の「とても給料では生活できなかった」発言は特にインパクトがありました。
安住淳氏はNHK出身の衆議院議員NHK時代は政治記者として活躍、政治討論番組の司会なども担当しておられます。
先程紹介させていただいた発言は、現在注目が高まっている朝霞の国家公務員宿舎の問題に対する塩崎議員の質問に対する答弁の中で出たもの。発言の前後を見ると、以下のようなものとなります。
「わたしもNHKに入って社宅を借りて住みました。とても給料では生活できなかったからです。そんなに豊かな家ばっかりじゃないですから。地方から出てきて、国家公務員になられて、それは私は、多少は宿舎の便宜供与等もあってしかるべきだと思ってます。」

(9月26日予算委員会にて)
 
 
ガジェット通信の報道である。
 
 私は正直この安住財務大臣の発言を聞いて驚いたと言うより呆れてしまった。先日もNHKの社員の平均年収が報道されたばかりだが、年収1,000万以上貰ってて給料では生活できなかったとは、嘘をつくのがかなり下手である。何の事は無い、官僚・役人の屁理屈であるからである。官僚・役人と言うのは予算さえ通っていれば、減らす事は殆んど無い。それどころか姑息な計算をして正当化しようとする。今回も宿舎廃止・売却により114億~128億円を捻出できるとして建設費との差額を、大震災の復興費に回せば得だから良いだろうと言うのが財務省の言い分だからである。建設費100億超を復興費に回わすと言う本来の正当と思われる考えは毛頭無いのである。それが官僚・役人の基本的考え方なのである。1+1=2の学問は優秀でも現代に即した生活的頭脳は零である。こんな頭脳集団が日本を引っ張っていると思うと、私は恐ろしさを感じる。
 
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