リハビリとトレーニングの違いを知った

 私は若い時より持病の腰痛(慢性ヘルニア)と胃腸のストレス性潰瘍に悩まされ、食事療法とトレーニングで維持して来た。
 ところが平成19年暮れ急な脳出血で倒れ、歩行機能を失った。
 今は毎朝のストレッチ体操と、朝夕の2回夫々500mの自立歩行訓練を欠かさずに行い現在も続けている。
 この発病前の腰痛トレーニングは、あくまでも腰痛をなくするためのトレーニングだった。つまり良くするため、つまり直すためのトレーニングであり、当然トレーニングをやる事により確実に直る、良くなるトレーニングであった。
 しかし、私は発病してから最近まで自立歩行訓練は直すため?良くするため?と思っていた。と言うより知らないうちにそう思っていたのである。ところが、時にはこの病気(脳出血)は直らないものだとも思ってはいた。しかし、自立歩行訓練でタイムを計り記録してると、必ずやタイムが上がり良くなるものだと、バカ正直に思っていたのである。バカな話である。不治の病が良くなる筈が無いのである。それが、解かっていながら解かっていなかったのである。つまり、頭でわかっていても気持ちは(良くなる事、タイムが上がる事)期待してたのである。
 そして今、現実に返り、毎日のリハビリ(機能訓練)は病気による体の退化を防ぐための現状維持の訓練がリハビリである事を再認識て言うか、思い知ったのである。バカな話である。
 今現在も自立歩行訓練に入っちゃえば良くなると思ってやっている。笑うしかない。