菅首相退任時期8月以降 この方、やはりおかしい

 菅直人首相は9日午前の衆院復興特別委員会で、自らの進退について「仮設住宅に入った人が生活できるようにすること、がれきの処理、原発(事故)の収束について一定のめどが付くまでは責任を持って仕事をさせてもらいたい」と述べ、8月に目標を置くがれき処理などに道筋を付けるまで政権運営を担う考えを示唆した。自民党谷公一氏への答弁。
 与野党では、6月中の首相退陣が避けられないとの見方が強まっているが、首相の発言はこれを強くけん制したものだ。 との時事通信の報道である。
 
 菅首相は政治に携わる者(政治家とは言わない)としては見苦しい限りである。普通このような政局に対しては、も少し繊細な頭脳と政局感を持っている者であれば、内閣不信任案が提出され、下手すれば可決的危機を感じたら、その前に野党との交換条件を基に退陣するのが権勢の政治テクニックであり、国民の受益にも叶い政治に携わる者の常識の筈である。それさえも解からず、権力者のタブーである、退陣のニュアンスを仄めかしてからの行動としては、バカとしか言いようが無い。こんなのに国政を任してしまった我々国民は、それこそ一生の不覚であるし、恥ずかしいし情けない。
 
 思うに、この首相なんだかんだ美麗句を並べるが、殆んど守った形跡無し。
 
今回の大震災の復興だって、言葉で言う割には殆んど進んでいない。今現在の被災地と被災者の現状を見るにつけ、私は首相たる権力者であったなら、どうしてもっと早く出来なかったのか不思議である。要はその被災地と被災者への気遣いと思いが皆無だったのでは、ほとんど原発だけへの気持ちが優先し、被災地と被災者の事は忘れていたのでは無いのかと思う。そして10日午後の参院予算委員会で、自らの進退について「どういう形で震災に国会が一体となって協力できる態勢につなげていくか、一定のめどが付くまで責任を果たさせていただきたい」と述べた事などは、立場さえ理解してない、正に有事の宰相としての最低の質の欠如に他ならない。