斎藤元彦兵庫県知事のパワハラ騒動は東大卒人間の特殊性にあり!?

 この問題を語る前に、私は昭和45年の春大学4年次の卒論と卒業計画(建築学科では卒論の他に卒業集大成で自分で自由な建物の設計課題があった)において、ゼミの教授から約半年間、当時六本木にあった大学院の東京大学生産技術研究所(今は国立新美術館になっている)に派遣を要請され通った事があった。その時にそこの教授や講師や助手の皆さんに教えられて感じた事があった。とにかく東大生の頭の良さに舌を巻いた事があったと同時に、普通の考えの人間ではないと思った事だった。私は中学や高校時代より理系科目は好きで余り負けた事はなかった。数学の方程式等好きで良く解いたものだったが、分数の下も分数で上も分数の長文等の方程式は余程絞めてかからないと解けなかったが、その東大の学生や先生方は、その難解な方程式をいとも簡単にスラスラと解くのである。これには私も驚くより、宇宙人に近いと感じたものだった。それだけでないのである。普段の言動が我々常人に近い人間と違うのである。何て言うか普通の人間と違うのである。我々普通の人間の感じ方と違うのである。それこそ今まで生きて来て、普通の人間が感じる綺麗だ!上手だ!旨い!辛い!と言うような感じ方が微妙に違うのである。当時私はそれは我々普通の凡人とはやはり違うんだと初めて知ったと思った次第だ。今この斎藤元彦兵庫県知事のパワハラ騒動を思う時、正にその時の事を思い出したのである。要するに、東大卒人間に当たる人種は頭が良過ぎてなのか良く解からないが普通の常識人間とは相入れない人間性の違いなのかと思うし、そう考えればいくらか理解できる感じがする。でも何でこの知事素直に辞職を選ばず、糾弾され続ける道を選んだのか私的には今もって理解できない。

 また余談ながら、この問題が起きてから私は毎日朝から斎藤知事の言動をyou-tubeで見聴きしてるが、当初からの考えが自分なりに変わって来ている。見聴きすればするほどこの知事の人間性が浮き彫りになる。この鉄仮面に近い知事が会見等で申し訳ないと涙を見せ始めた事である。今まで糾弾されて初めて自分が自分の起こした行動に涙を見せたと言う事には、初めて自分で自分に腹が立ったと言う、悔しさの涙を見た。初めて斎藤元彦と言う男が人間に戻ったと感じたし、遅かったとも感じた。