フォーク歌手の高石ともやさんが亡くなった。
高石ともやさんは私にとってギターの面白さを教えてくれた歌手の一人だった。
当時私は一浪して東京で学生時代を過ごしていた。忘れもしない1967(昭和42)年の春の入学だった。余り裕福でも無かったのでためらわず学生寮に入った。その時2人部屋だった。相方の一人がバンドを組んでてギターが得意だった。その影響もあって私も見様見真似でギターにのめり込んだ。その翌年だったろうか、当時流行ってたアングラフォーク「受験生ブルース」が当時流行のコンパで歌われてた。
私もバイト終わり後友人たちと良く行ったものである。あの歌詞を見れば、ラップの歌い方に似てる気もする。当時私は今の歌手森山良子が売れる前「この広い野原いっぱい」と言う曲を作曲し、売るために各大学を回りキャンペーンをしていた時と重なり、その曲でフォークを練習してた時期だった。
そして卒業以来約半世紀を過ぎ、数年前に買ったエレガットギターを手にしてみたが、あの時にトレモロまで弾けた自分がドレミファも弾けなくなってるのを見てガックリしてしまった。時の経過とは恐ろしいものである。今ではそのギター一番下の高校生の孫が弾いている。