長野県中野市の「立てこもり猟銃事件」で思い出した事

私は約35年程前に副収入を考えようと、アパートを建てた。

その時に夫婦連れの若者が入居を希望して来たので許可した。

入居後何日かしたら、突然警察署から連絡が入り、入居若者から猟銃保管の申請があったのでアパートに検査に行くから大家として立ち会ってほしいとの事だった。

私には青天の霹靂の驚きだった。猟銃なんて聞いていなかったからだ。

入居時の重要事項説明等知らない時だったので、契約不履行で退去要請等しなかった。今考えれば本当に恐ろしい事と思う。

その若者知人の息子さんだったし結婚してたので躊躇なく入れたが、入居後何か月後の噂話では尋常な性格の持ち主と言う事が解った。それが現実に解った出来事がその後だった事が悔やまれた。

ある日アパートの隣家から苦情がありアパートに見に行ったら、玄関ドアに穴が開き壊れてた。その住人の奥さんに聞けば旦那が暴れてドアを蹴ったと言う。詳細を聞けば旦那は悪いヤツではないが瞬間湯湯沸かし器みたいに直ぐカッとなる性格だと言い、奥さんもかすかに殴られてうっ血した後があった。その後大家として後手となったが、聞けばかなり乱暴な性格の人間だったらしい。

私は今不動産屋としてそれなりの仕事してるが、上記の若者夫婦時には私もかなり若かった。今思えばゾッとしてる。

 昨日の25日に長野で「立てこもり猟銃事件」が発生し4人が射殺され死亡した。とっさに私は上記の件を思い出した。だが上記と違い今回の加害者は誰に聞いても静かでそんな事起こす人間ではなかったようだが、得てしてこのような事件はおとなしく真面目な人間が多いようである。それに比べ我がアパートの件は粗暴でもしかしたらと言うような人物だったが、そのようだったから大事にならなかったと言えるのだろうか?