自民党総裁選に見る政治の低下

 この9月17日に告示され同じくこの9月29日に投開票される自民党総裁選が終盤に入り激しさも増して来たが、新聞を始めとしたメディアの対応がどうも納得できない様相を呈して来た。恐らく政治に興味のない人間には到底気が付かないだろうが、どうもここ4,5日前当たりから河野さんパッシングなのか高市さん賞賛の記事が多過ぎて来たように感じられる。新聞の各面の最下部に週刊誌や月刊誌の広告が出ているが、高市さん関連の写真入りの広告の頻度が多くなって来た感じもする。これは総裁選の下馬評が河野さん有利との予想に連動して来たようにも思えるのである。我々政治に興味を持って毎日政治の動向を見てきた者にしてみれば、当初下馬評にも上がらなかった高市早苗さんと言う女性が突如名乗りを上げ立候補し、また安倍晋三前首相の支援のもと、今やダークホースどころか本命に近くなって来た事を考えれば、政治特有の裏社会を感じる。しかも高市さんを除けば他の方々は、安倍さんの不祥事の「森加計問題」や「桜を見る会」の追求の是非を謳ってるところを見ると、どうしても三角大福中時代の金が乱れ飛んだ悪い予感して仕方が無い。当時流行った酒にちなんだニッカ(2か所から金を頂く事)、サントリー(3か所から金を頂く事)と言う言葉も連想する。今回の総裁選かなり必死さが感じられるから投開票日まで目が離せないのである。