政治回顧録(1) 安倍首相の執念深さは尋常ではない!参議員河井夫婦が辞職すれば溝手さん必ず出て来る!

 2019(令和元)年7月21日参院選を目前に、安倍晋三首相(64)が、仇敵を抹殺するべく、広島での“仁義なき戦い”に力を入れている。

 仇敵とは溝手顕正(けんせい)前参院議員会長(76)のこと。2007年夏の参院選、安倍首相は小沢民主党に惨敗したが、続投に拘泥した。当時防災相だった溝手氏は会見で「首相本人の責任はある。(続投を)本人が言うのは勝手だが、決まっていない」と痛烈に批判した。12年2月にも、野田佳彦政権に対し、消費税増税関連法案への賛成と引き換えに衆院選を迫る「話し合い解散」を主張した安倍氏を、会見で「もう過去の人」とこき下ろし、波紋を呼んだ。安倍氏は、そうした恨みを片時も忘れない。参院議長を決める16年夏、岸田派は溝手氏を推したが、「首相が反対して止めた」(党幹部)。そして、今回の参院選。定数2の広島選挙区で楽々と当選を重ねてきた溝手氏に、同じく自民公認の新顔として、河井克行総裁外交特別補佐の妻・案里元県議を刺客としてぶつけたのだ。すでに安倍事務所のスタッフ数人を広島に常駐させるほど力を入れている。

 6月2日に広島で開かれた案里氏の決起集会には、首相に近い塩崎恭久厚労相の他、森山裕国対委員長山口泰明組織運動本部長、吉川貴盛農水相らが出席。森山ら3氏はいずれも菅義偉官房長官に近く、官邸こぞって案里氏に肩入れする構図だ。水面下では他の党幹部にも溝手氏の応援に入らないよう要請。「首相は『野党が弱い広島では2人通せる』と表では言うが、『溝手は落ちていい』という本音が透けてみえる」(政治部記者)。
 ただ案里氏も盤石ではない。夫は16年、「週刊文春」で秘書への暴力や女性記者へのセクハラ問題を報じられ、地元でも評判が悪い。昨春、岸田文雄政調会長の県連会長退任に伴って後継かと目されたが、県議らが宮沢洋一参院議員を推し「河井会長」を必死で阻止したほどで、温厚で知られる岸田氏も「嫌い」と公言する。案里氏の評判も芳しくない。「国政に出ることばかり考えている野心家だが県議4期でさしたる実績はない」(地元政界関係者)と厳しい声も。
 岸田氏は自派閥の溝手氏を全面支援の構え。「首相とは『どんな結果でも互いが傷つかないようにする』というあうんの呼吸がある」(政治部デスク)というが、万が一溝手氏が落選すれば、岸田氏の派閥領袖としての権威は地に堕ちる。ポスト安倍レースに生き残るためにも、正念場だ。


これ昨年の選挙前『「首相の責任」「もう過去の人」 安倍首相はかつてこき下ろされた“あの男”を許さない』と題した週刊文春オンライン「週刊文春」2019年6月27日号の記事である。


この顛末を見るとき、溝手顕正参議院自民党幹事長の悔しさはいかばかりかと他人事ながらお察ししたい。だって同じ選挙区で同じ党で闘っていながら、片一方には同じ党から1億5千万円もの選挙資金が渡り、自分は先輩で党の重鎮だからと表向き言われるが、内実は安倍首相に嫌われた理由だけで僅か1千5百万円の選挙資金を渡されれば、当人でなくとも、こんな不公平と思うのは当然である。裏を返せばそれだけ溝手さん安倍首相に嫌われたという事であり、下手すればトップ当選した野党の森本真治さんを応援したのではとさえ思えるほど酷かったという事でもある。それは巷で言うところの「首相の責任」「もう過去の人」とこき下ろした溝手さんの言葉に安倍首相は激怒して、いつか抹殺してくれようと思っていたに違いない。しかしながら公党の代表であり一国の宰相としてはかなり器量が小さいのではと思える。でも安倍首相も他人(ひと)の子でありそう思うのも解る気もするが、今回のこの参議院選の安倍首相と菅官房長官の仕打ちは余りにも酷過ぎると思った。最も私も反安倍では溝手さんと同じ距離だからかも知れない。私は小さいながらも経営者の端くれで、人間を見る目にはそれなりに自信を持ってるつもりだ。その見方からすれば多少主観が入るが、この安倍晋三と言う人、初めて首相になった時には支持していたが、急遽首相を辞めたあたり(投げ出したあたり)から無性に嫌いになってしまった。元々私は小沢一郎ファンだが、当時の若き指導者安倍晋三と言う男にそれなりに羨望を抱いた事も事実だった。だが第1次安倍政権を病気のせいにして(表向きは潰瘍性大腸炎でという事だったが、参議院選後の施政方針演説直後でしかも小沢一郎民主党党首との1:1党首討論をまじかに控えてた時、その回避のためと私的には思っている)辞めたのは、正直で臆病な安倍晋三と言う男の正体が見えてから余計嫌いになり、今では顔も見るのも嫌になってしまっている。それ以後の安倍首相は、説明するまでも無く、再び政権を握ってからは、どこであの臆病さを克服して大胆になったのか不思議なほど、要所を締め好き勝手に出来るルールを作る事を覚えたのか今もって不思議であり興味も沸いている。
最近の国会審議、特に予算委員会での質問を聞いてる時の、隣に座ってるナンバーツーの麻生財務相と二人だけ、あの質問者をバカにしたような薄笑いの顔見るにつけ、私はヘドが出るくらい嫌いであるが、見ない聞かない訳に行かないので、画面からは顔を背けるのが習性になってしまった。それだけ嫌いになってしまったから、早く政権選択の衆議院選挙をやってもらう事を祈っている。