内閣不信任案可決?まことしやかに語られ始めた「菅降ろし」

 歴代首相を見渡しても、この菅首相ほどの不人気はかって無い。
 国民よりこれ程信用されなかった首相は菅さん以外居ない。
 
 「これであと2年はやれる」
 信じられないが、震災発生直後、不謹慎にもこんな本音を漏らしたのは我国の宰相菅直人首相である。深く考えないと言うか、緻密さが無いて言うか単純て言うか、少なくてもこの首相この程度である。
 思い起こせばほんの1~2年前の、あの熱狂的な政権交代は何だったのか。僅かの間にこうも変わるのか、本当に天と地ほどの違いである。
 何故に民主党はこれほどまでに国民に見放されたのか、今は見る様もない。

 55年以来のマンネリ化した硬直した政治を国民本来の手に取り戻すために、国民は立ち上がった筈である。それがどうしてこうなってしまったのか。唯一言える事は、一番大事なマニフェスト政権公約)を守らなかったからである。これによって国民は民主党を嘘つきの公約破りの詐欺師と断じた事に他ならない。そのA級戦犯は他でもない、この今の空菅首相売国長官だった仙谷の2人である。政権マニフェストの1丁目1番地は、「政治主導」と「官庁官僚のムダ撲滅」だった筈である。それがことごとく反故にされ、今は逆に「政治主導」どころか「官僚主導」に成り下がり、「ムダ撲滅」に至っては返って「天下り先を増やす」有様である。特に菅首相に至ってはパフォーマンスよろしく、宰相らしからぬ深考無き拙劣極まる稚拙な様は器どころか、オツムを疑う体たらくである。そして、身内である参議院議長に退陣を要求されるに至っては前代未聞であり政治史上最大の汚点でもある。
 
 ここまでくればもうこれは、人間としての矜持の問題であり、菅首相の人間としての判断が待たれる筈でもある。
 
 この事を如実に物語るいい例がある。野党である公明党山口那津男代表が洩らしたこの言葉である。
 「あの人は徳が無さ過ぎるよ」
 ある意味首相と言うより、人間失格である。