本当に幸運な男菅直人

 現在内外より退陣の嵐が渦巻く首相だが、仙谷健忘長官の柳腰外交ではないが、倒れるようで倒れない、正に柳腰権力外交である。
 思うに、これを考える時私は、昭和47年(1972年)の田中角栄首相と福田赳夫氏、昭和62年(1987年)の中曽根首相の跡目争いの時の竹下登首相と安倍晋太郎氏のまれに見る権力争いを思い出す。
 
 今の若い人達は知らないだろうが、田中角栄首相と福田赳夫氏の骨肉の権力争い、今で言う金権選挙と言われる原型で当時のカネで何億円も乱れ飛んだ。そして、竹下登首相と安倍晋太郎氏の場合は、中曽根首相の非院政を望み話し合い決着を目指すも、3日3晩でも話し合いつかず、結局最終的に中曽根裁定で竹下登首相が誕生した。
 
 これらの本当に骨肉の権力争いを経ての最高権力者を勝ち取った方々からすれば、菅首相の場合は如何に楽に、簡単に、首相の座を勝ち得たかが解ろうというものである。しかも、これだけの不評にも関わらず辞任もしないで、居座っていられる菅首相と言うお方は本当に幸運な人である。例えが悪いが、丁度超有名最難関大学での入試で、定員1人に受験者1人で受験勉強もロクにしないで入れた人に似ている。入学後に進級試験にうろうろしてる大学生みたいに見える。それほど幸運な男である。本当に羨ましい限りである。こう言う手合いの人間は、苦労を知らないから得てして気遣い知らずである。つまり関係者の相手の気持ちを考えないて言うか、身勝手なのである。この首相を見ればよく解る。結論的には非常に図々しくいい加減に見える。私はこのお方は正にその通りのお方である。私が一番嫌いな種類の人間である。