学歴有能主義者か、菅首相のそれが原発事故の原因では?

 菅直人首相は22日、東日本大震災後に増えた首相官邸の対策本部や会議を整理するよう枝野幸男官房長官に指示した。およそ20の対策本部などが乱立したことから指揮系統が混乱し、 対策の遅れにもつながっているとの指摘が出ていたからだ。
 首相は震災の復旧・復興対策と福島第1原子力発電所事故への対応を重視。このため、自らが本部長を務める災害対策基本法に基づく緊急災害対策本部と、原子力災害対策 特別措置法に基づく原子力災害対策本部の2本部は今後も維持する。
 2つの対策本部以外はプロジェクトチーム的な組織であることを明確にする。
仙谷由人官房副長官が本部長代理として仕切る「被災者生活支援特別対策本部」や、海江田万里経済産業相が本部長の「原子力発電所事故による経済被害対応本部」などが これにあたる。
 首相が新設しようとしている復興実施本部と、2つの対策本部との関係は明らかではない。との報道である。
 
 その会議や委員会等の主なものを挙げれば次のようになる。

緊急災害対策本部   本部長 菅首相
被害者生活支援特別対策本部  本部長 松本防災相
被害者生活支援各府省連絡会議  各省次官らで構成
ボランティア連携室
原子力災害対策本部   本部長 菅首相
福島原子力発電所事故対策統合本部 本部長 菅首相
原子力被害者生活支援チーム
経済被害対応本部   本部長海江田経産相
各党・政府震災対策本部 
電力需要緊急対策本部   本部長枝野官房長官
復興構想会議    議長・五百旗頭防衛大校長
今後設置予定  復興本部(仮称) 原子力損害賠償紛争審査会

 菅首相自らが白羽の矢を立てたのが元等大学長の佐々木毅学習院大学教授)氏であったが、この原発に関わってた東芝の顧問か何かやっててまずいとなり、結局五百旗頭(いおきべ)防衛大校長に落ち着いた、いわくの会議のメンバーは次になる。

東日本大震災復興構想会議名簿

議長:五百旗頭真防衛大学校長、神戸大学名誉教授
議長代理:安藤忠雄建築家、東京大学名誉教授
議長代理:御厨貴東京大学教授
委員:赤坂憲雄学習院大学教授、福島県立博物館館長
内館牧子脚本家(武蔵野美術大学造形学部卒)
大西隆東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻教授
河田惠昭関西大学社会安全学部長・教授 阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター長
玄侑宗久(げんゆう そうきゅう)臨済宗福聚寺住職作家(慶應義塾大学中国文学科)
佐藤雄平福島県知事(神奈川大学経済学部卒)
清家篤慶應義塾
高成田享仙台大学教授
達増拓也岩手県知事(東大学法学部卒)
中鉢良治ソニー株式会社代表執行役副会長(東北大学工学部卒)
橋本五郎読売新聞特別編集委員慶應義塾大学法学部卒)
村井嘉浩宮城県知事(防衛大学校理工学専攻卒)
(15名)(五十音順、敬称略)

特別顧問(名誉議長):梅原猛哲学者
となっている。
 
 
 菅直人と言う人間、自身が東工大応用物理卒であるので、それ以上の学者に興味をもっているらしく、乱立させた会議・委員会等の責任者はそういう人が多いみたいだ。

 だが、肝心の事故処理の有事の際に、自身がそれをひけらかし、「原子力に詳しい」と言って首相自身が先頭に立ち仕切ってしまえば、官僚は例え東大と言えども文系である、ましてや首相である、異論なんか挟める余地なんか無い。

 思うにそれが今回の原発事故の初動処理のミスとなった人災の原因と言える。

 残念なのはその首相自身がそれに気付いていない事である。