「指パッチン」が出来るようになりました。

 一時期、コメディアンの故ポール牧がこの「指パッチン」の芸で一世を風靡したので有名だが、私は左手足が麻痺では無くコントロールが出来ない運動失調だったので、とにかく、普通に戻るためにこの「指パッチン」が出来る事を目指した。発病の頃は、掴む事と絞り事が出来ず、必死にゴムまりとバネでリハビリしたが、なかなか成果が上がらず色々考えた。そこで自分なりに究極のリハビリを見つけた。それまでに3年掛かったが、今では掴む事、握る事、絞る事は勿論の事、鼻を両手でかむ事まで出来る様になった。この方法は恐らくあまりどなたも考えなかったのではないか。私は本当に必死だった。

 実は簡単な事である。私はお風呂に入る時には洗髪以外はシャワーを使わない。つまり、からだの石鹸の洗い流しをシャワーで無く、わざわざ風呂桶で湯船のお湯を片手で体に掛けて洗う事である。最初はどんなに少ないお湯でも体に掛けれず、悔しさで1人浴室で泣いたものである。ところが長く続けているうちに、少しづつお湯を増やしていったら、何とか体に上手に掛けれるようになった。私はも1つ湯船にゆっくり入りながら、湯の中で結んで開いてを繰り返し50回するのも日課だった。そしたらそのかいあって、先日あたりから足掛け3年くらいでこの「指パッチン」が出来るようになった。本当に嬉しかった。

 ただ、私はまだ1つだけ出来ない事がある。仕事柄、書類の揃えである。私は、変に几帳面なところがあり、机の上に書類を置いておくのが嫌いで、元気な頃は自分で書類を整理して、ファイリングしてからでないと、次の仕事に掛かれない性格だった。だから私は朝1番に何をやるかと言うと、最初に2台のパソコンのスイッチオンして、机上の書類を片付け、ファイリングして、硬く絞った雑巾で丁寧に机の上を拭いてからで無いと仕事が始まらないのである。他人にモップ掛けさせくらいでは駄目なのである。だからうちの会社の私の部屋だけは、誰にも手を掛けさせないで来たのであるが、残念な事にこのA4の書類を揃えて整理しファイリングをする中で、この書類の揃えが逆に不揃いになってしまう事である。

 だから今は、デジタル人間に特化してペーパーレス(ドキュメントスキャナーでPDF化)に挑んでいるところである。