菅直人首相の浅知恵

 この年末の予算編成の大事な時期に、民主党は「国民の生活第一」のスローガンをかなぐり捨て「脱小沢」の合唱をして越年しようとしている。

 しかし、この民主党の党首である菅直人首相は与党の総帥として、何の戦略も描かない行き当たりばったりの行動である。
 これを時系列的に並べて見ればよく解かる。
 
 1. 北朝鮮拉致被害者を救出する名目で有事の際に自衛隊朝鮮半島に派遣すると言う。
 2. 予算編成大詰めの時期に突然、硫黄島を訪問。
 3. 「時期尚早」の進言も聞かず、沖縄訪問。
 数え上げればキリがないが、これ全て、自身の延命のための政権浮揚の打算である。

 また、古い話では首相は参院選惨敗後の9月下旬、東京都八王子市の東京富士美術館創価学会系美術館)を訪れた事があった。臨時国会の召集を翌月に控え、尖閣諸島沖での漁船衝突事件で日中の対立が激化した中、首相の創価学会系美術館の訪問には、国会などで公明党創価学会の協力を得ようとの思惑も見えた時と場合を考えない彼特有の浅知恵である。