小沢一郎は駆け込み寺(縁切寺)だった

 昔江戸時代に妻が駆け込んで、一定期間在寺すれば離婚の効果が生じた寺。駆込寺=縁切寺ともいう。当時、庶民の間では、離婚は原則として夫が妻に離縁状を渡すことによって行われ、妻から夫を離婚する道は開かれていなかった。この哀れな境遇の妻に与えられた離婚の方法が縁切寺への駆け込みであった。つまりどうしようもないための救いの寺とも言える。
 
 現在のこの政治の閉塞感は何なのだろうか、近年稀な政治・経済状況である。ここ数年の経験した事がないデフレによる最悪の不況と、円高株安の経済情勢に何の手立ても打てない、無策無能の政府。半世紀前までは考えられない事である。そんな政府に対しては半世紀前だったら暴動が起こっても何の不思議も無い。しかし、現代の国民は理解があるのか、無関心なのか良く解からないが良く黙っているものだと感心する。思うに国民皆中流階級で暮らしていけるからなのだろうと思う。昔の場合はそんな余裕は無く、明日の食う米のために必死に政府に抗議したものである。今はそんなふうにはせず、形を変えた抗議の矛先が小沢一郎に向いたのではと私は推察する。この状況の打破を小沢一郎に賭けたと言っても良いのではと思っている。しかし、悲しい事であるし、情けない事でもある。それを知らずに何も感ぜず何も解からず、この閉塞感を打破しようともせず無策無能の政府。その小沢一郎の駆け込み寺的Webを見つけたOzawa Ichiro Website と言う、見て頂きたいものだ。
https://www.ozawa-ichiro.jp/keijiban/s8_b.php3?b_id=25&d_order=3&page=28
 
 今の為替レートは82円35銭である通常のレートからすれば15%も下がっているのだ。輸出関連の零細企業は皆倒産である。政府は何も感じないのであろうか。
 菅首相に敗れ刑事被告人となった小沢一郎に対して国民の半数近い人間が期待を寄せる現実を菅首相を初めとする菅内閣はじめ政府関係者は何と考え何と思うのであろうか。