菅民主党万年野党へ回帰か

 民主党マニフェストに掲げたように、行政にはまだかなり多くのムダが残されている。政権は事業仕分けでそれを削減しようとしたが、過去2 回の成果からも明らかなように、そうしたアプローチでは時間がかかるし成果も限定されると言わざるを得ない。マニフェストで約束した「行政のムダ削減による新規政策の財源捻出」を実現出来なかった民主党は政権党としては偽善の党である。と私は思っている。
 高支持率ゆえに郵政改革法案を廃案にし選挙を優先した民主党に明日は無い。連立の大儀をホゴにすればこうなるいい見本である。
 連立で閣内に入ってる亀井党首にしてみれば1丁目1番地の郵政改革法案の成立を断念されては、大臣をつとめている意味がなくなり、面子は丸つぶれ、しかも、この大事にその当事者は布団でグーグー、これもタガが緩んだいい見本である。
 「クリープの無いコーヒーなんて」と言うネスカフェのコマーシャル、皆さん覚えてるだろうか。私は今正にこの言葉「小沢の居ない民主党なんて」と言う事を重ねて考えている。
 恐らく民主党はこの高支持率で参議院選挙勝てると踏んだ故の楽観からだろうが、菅民主党は何か勘違いをしてるのではないかと私は思ってる。実力なくして都市部中心の「風まかせ」の選挙では長期政権は維持できるほど甘くは無い。
 今あるこの民主党は、偽メール事件で傷つき、逆風下にあったこの党を立て直したのは紛れの無い小沢一郎ではないか。今首相を初めとする新自由主義を掲げる面々は、いくら小沢外しと言っても政策がまるっきり反対である、どちらかと言えば自民党の小泉元首相に近い。と言う事は小泉の後追いといえるとは野党に成り下がるという事ではないか。300超の議席から一夜に半減以下の自民党とソックリと思えてならないし、政権交代にエネルギーを費やした力は私には今は無いし、そろそろ民主党の支持を止めようかと思っている。