警察の事件捜査に思う

 暇だ訳でもないが、ネットを見てたら色んな事件に関わっている人が多い中で、けっこう事件に対する警察の捜査に納得してない人が大勢いるのを目にした。
 実は私もそう言う経験があったので、参考になればと思い紹介したい。
 今から6~7年前に私の会社にコソ泥が入った時の事である。
 私が7時20分頃に出社したら、正面玄関のドアの鍵とガラスが壊され散乱してたので、すぐ110番した。当社では経費節減と建設関連のため、現金等はほとんど扱わないため、警備会社とは契約してなかったため自業自得と言うほかないが、鍵の掛かっている経理事務の机の中の現金が、いくらかやられてしまった。
 110番してから来た警察官と鑑識班の人に、2時間ばかり実地検証のため入らないで下さいといわれ建物の外に居たが、社員が出社してきて中に色々と用事があるためと嘘をつき、どんな検証か見たかったので入って見たら、建物の中に入るには素足で入れずビニール袋を履かされ、抜き足差し足でそっと歩いた。そしたらいつも見てる刑事もののテレビドラマと同じように検証してた。1時間半位でほぼ検証が終わり、社員の皆の靴底と指紋を採らせて下さいと言われ、そこに居た当社の関係者の靴底と指紋を採り終ると、「ご協力ありがとうございました、これで終・・・・・・・・・・」といいかけた言葉を私は遮り、「すみません、さっきも言いましたがまだ、社員が2人いて今日は休んで明日出てきますのでどうしたら良いでしょうか」と尋ねると、私は自分の耳を疑った。その警察官と鑑識班の人が言うには「いや、もういいんです、終ったから」とさも当然のように言った。私は納得がいかず「チョット待って下さい、全員の靴底と指紋を採らないで、どうして犯人を見つけるのですか」と尋ねると警察官と鑑識班の人は怪訝そうな顔をして、「いや、もういいんです、終ったから」と同じ言葉の繰り返しだった。しかし、この警察官と鑑識班の人は素人でも解る基本の調査を何故やらないのか、私は不満よりも不信を抱いた。こんな事でどうして犯人を逮捕できるのか、私は執拗に食い下がったが聞いてもらえず、こんな馬鹿な事と所轄の警察署に訴えに行ったところ、現場が解らないし担当の警察官に言ってくれの一点張りで結局らちが明かず、そのままになってしまった。それだけだったら諦めもついたが、後日談で私は警察組織の馬鹿さかげんに愛想が尽きてしまった。
 事件日より半年ほど経ったある日、隣県の警察署の刑事が当社に見えて、××××を知ってますかと尋ねられたが、聞いた事がないので知りませんと言ったら、実は××××が×月×日に当社に入り現金を盗んだと自供したそうな。だから、その裏を取りに来た訳だ。その刑事は名詞を出しそれだけ言って帰ろうとしたので私はその刑事を引きとめ「チョット待って下さい。所轄の警察はどうしたのか」と聞いたらその刑事はやはり怪訝そうな顔をして「いや、知らないしまた言ってもいないし関係ないでしょう」と平気な顔で言いました。私はこの警察の方々と話すと頭がおかしくなった。それで私も我慢がならずこの刑事が帰ってから、この刑事の名刺を持って所轄の警察署に出向いた。そうすると私の会社のコソ泥の件は上に報告だけでもう終わっていると言うのである。私は頭にきて犯人が捕まるか時効になるまで書類は終わらないのではと言っても「報告だけでもう終わっている」の一点張りでどうにもなかった。我々一般の人間にとって犯罪に対する刑事罰云々もそうだが、社会のルールとしてこのての事件には所有権に対する求償権、債権の問題これは事件が解決云々に関わらず民事として存在しているのではないかと思うし、だったら警察もそれまでは終了してない事を明示すべきと考えるのはおかしいのだろうか。私は思い出せばするほど憤りが増し今もって収まらない。しかし、警察組織と言うのは、我々庶民の常識の範囲を超えているとしか思えない。この件ではまだまだあるが、とてもこの紙面のスペースでは書ききれない。本当に馬鹿なのかそれとも宇宙人なのか計り知れない。唯1つ言えるのは、こっちが当り前に不合理と思い聞いた事に対し、警察組織の方々は一様に怪訝な表情をした事である。これは何を意味するのか、つまり何の疑念も何の意味も抱かなかった事に有る。これは全国の警察組織に当てはまり人間で言う常識が彼らには常識でないと言う現実を私は非常に恐ろしく感じた事件ではあった。まだまだ他にも色々あった事は次回で紹介致したいと思う。