閉塞感からの新党が新党で閉塞感?

 最近の政治、既成政党への閉塞感から新党「たちあがれ日本」が誕生した。私は近来新党の立ち上げ会見でこんなにも高揚感の無い、悲壮感の漂う会見は初めてだ。全員の会見写真事に笑顔がみえたが、それ以外はとても新党会見には思えなかった。この新党の目指す「打倒民主党」「日本復活」「政界再編」の考えが今の世論に果たして受け入れられるのか、甚だ疑問である。「反民主・非自民」とうたっているが、会見を見る限り私は「反民主・親自民」に思える。だとしたら何で新党?、自民の補完政党でしかないとするなら第三極には成り得ないのが事実であろう。何人かの方はこの新党の置かれている立場や難しさを象徴しているようにさえ見えた。まして演出がかの石原東京都知事なら尚更である。何のための新党か、この新党のお蔭で、今後の新党出現に心証を来たすのが困る感じがする。新党への気持ちが萎えてしまうのが困る。あの平成の黄門様に「今のままでは小沢君が辞めなくとも勝てる感じがして来た」と言わしむる所以だとしたらこの新党「吉」と出るか「凶」と出るか、丁度100日を切った参議院選を注視したい。