小沢神話の定義は?とたずねれば下記のようになるのかなと思い挙げてみた。
1.豪腕とか言われて政界で長い間圧倒的な存在感を誇っている。
2.政財官界に広い人脈を持っている。
3.選挙上手。
4.集金力がある。
5.何人もの日本の宰相を陰で操った。
6.アメリカ・中国に信頼がある。
以上のようになると思うがどうだろうか。
私は小沢神話と言うものは虚像であって、強いて言うならマスコミでは無くて、自民党の政治家連中が付けたものではないかと思っている。上記の定義をいちいち検証はしないが特に3の選挙上手と言うのが議論の分かれるところだ。
平成2年2月リクルート事件後の集衆議院選挙では、自由主義体制の維持を名目に経済団体連合会(経団連)傘下の企業から選挙資金300億円をめて勝利。首相である海部をしのぐ権勢や集金力からこの時に定義1の「剛腕」と称されたと思う。選挙上手もこの時に垣間見れた位で、決定的なのは平成3年の東京都知事選挙で、多選批判が高まっていた現職の鈴木俊一を自民党都連が引き続き支持する一方、中央の意のままにならぬ大物の鈴木に引導を渡したい自民党幹事長の小沢は、公明党・民社党と相乗り(自公民路線)でNHK報道局長の磯村尚徳を強引に擁立したが失敗、その後の彼が仕組んだ細川、羽田孜政権は短命に終わり、新進党をぶっ壊して自由党をつくったかと思うと、自民党との連立に走り、これまた途中で放り投げた。そして新しいところでは一昨年11月にも自民党との大連立に失敗し、ご存知長崎県知事選や東京都町田市長選での敗戦だった。こうしてみるとデータからしてけっして選挙上手と言えないからして、マスコミでは無いと言えるのではないか。しかし根本の師田中角栄譲りの誰も真似の出来ないドブ板選挙は今も健在、この潜在的な恐怖感、これが私が言う自民党の政治家連中が付けたものではないかと言う所以だ。