日本郵政「新体制になったらノルマがひどくなった」記事を見て

 日刊ゲンダイ2009年12月16日で次のような記事を見た。
 ●1枚当たり10円以上の負担増
  15日、年賀状の受け付けが始まったが、多くの日本郵政社員が憂うつな気分に襲われている。
 郵政の資産を国民の財産と考えず、やりたい放題やってきた西川前社長が追放されて、新体制の下でまともな営業に戻ると思っていたら、とんでもなかった。斎藤次郎社長に代わっても、“過剰なノルマ”や“自爆営業”といった負の遺産がしっかり残ったからだ。
 郵政社員23万人が、年賀ハガキの売り込みに追われている。
「今年のノルマは1人平均6000枚です。昨年が5000枚だったからより厳しくなりました。年賀ハガキの発行枚数は昨年より減っているのに、なぜかノルマだけが増えている」
 郵政関係者がこうコボす。ノルマ達成のためには、売れ残ったハガキを自腹で買って数字をつくらざるをえない。ノルマの上乗せは、自爆営業が増えることにつながる。目標をクリアしなければ、上司のカミナリや厳しい査定が待っている。
 彼らは例年、自爆営業で生じる損を少しでも補填するため、残ったハガキを金券ショップなどでさばいていたが、今年は、その数が増えていて、金券ショップで引き取るハガキの相場が大幅に下がっているという。
「昨年は1枚45、46円で買ってくれたのに、今年は33円から35円。1枚当たり10円以上の負担増です。とてもやってられません」(郵便局関係者)
 過剰なノルマで郵便局員は体力と神経をすり減らしている。
とある。
 私はこれを見てやっぱり昔の3公社5現業日本国有鉄道JRグループ日本電信電話公社NTTグループ日本専売公社日本たばこ産業(JT)、日本郵政国有林野事業、独立行政法人造幣局、アルコール専売事業 → 日本アルコール産業㈱)は親方日の丸で今も変わらないんだなあと改めて感じた。民間ではこの郵政社員のノルマ云々は当り前の話で、その目標によっての達成率によって、会社の業績、ひいてはボーナスに影響するのは当り前の事なのに、何を言ってるのかと言いたい。3公社5現業からの会社は私の知る限りでは、まだ、お役所言葉に、考え方がとれない。体に染み付いた長年の慣習やしきたりはそう簡単には消えないのだろうと思う。