赤松農相「秋田県外す」発言で大騒ぎ

 ローカル発言が中央に波紋した。赤松農相の「秋田県を外す」発言だ。
 赤松農相は8日、2010年産のコメの生産数量目標について、これまで減反に協力してこなかった農家に対し、秋田県が懲罰的に割り当てを減らそうとしているとして警告したと言う記事を見た。赤松発言の要旨は先月26日に大潟村を訪問したことに触れ「減反で反目し合っていた人たちが一つになろうとしている」と述べた。続いて「ところが、県知事や農政部の幹部、自民党の県議会は『(大潟村の)造反者は許せるか』『あんな者は今まで通り割り当て30%だ』とか言っている」と発言。さらに「ペナルティーはない方針なのに、(秋田県は)ペナルティーをこれからもやっていくと勝手に言っている」として、「担当の責任者を行かせて、もしそんなふうでやるんだったら、秋田県全体を(戸別所得補償の)対象から外す。これは法律違反になるので、そういうこともあり得るということを、大臣の意思として言ってこいと伝えた」と述べたと言う事らしい。
 恐らく赤松農相は約130人の若手農業者が参加した意見交換会の中で、農家の方々から直接事の次第を聞いて同情したのだろう。だからそんな発言となったと思われる。秋田県大潟村と言うのは日本のコメ政策の象徴と言っても良い位なのだそうだ。八郎潟と言う湖を埋め立て、全国からコメ作り農家を募り1農家当り最低10ha~20haで始まり、国策としての入植募集だったみたいだが生活様式の変化からコメの需要が落ちコメ余りに直面し、減反政策によりバラ色から地獄に農家が翻弄された結果であろう。やはり、最後は政治決着しか無いだろう。